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県議会答弁:令和3年9月定例会(川上議員質問分)令和3年9月24日

(議員質問)

 教育長は、先日の代表質問の答弁で、学校教育の目指すところや、専門高校の魅力化につながる話も熱く語られ、大いに感銘を受けた。それらの話も含め、新教育長としての抱負を伺う。

 

(教育長答弁)

 子どもたちが「学び」を発展させるというためには、向上心が必要と考えております。向上心は、欲のないところにはない。欲は、満足のないところにはない。満足は、達成感のないところにはない。達成感は、全力を出しつくさないところにはないと、こう考えております。つまり、何事にも全力を出しつくすことが、向上心につながると考えております。子どもたちが、毎日、朝から全力を出す、最高のパフォーマンスが出せる環境を作りたいと考えております。

 そのためには、早寝、早起き、朝ご飯、といった生活習慣を確立しなければなりません。とりわけ、成長のもとになる食事を大切にしたいと思っております。

 給食は、年齢ごとに摂取する栄養素の量、エネルギーの量が決まっております。そこからご飯、メインディッシュ、デザートなどを引き算して、残ったものをまとめて、みそ汁のような汁物にすれば、料理として成立するとこういう実態がございます。

 こういったこともありまして、朝食に「いっぱいのみそ汁」を、具だくさんのみそ汁を、前日の夕食のみそ汁の残りを温め直して、卵を落として、朝食に追加する。ご飯で、脳みそのエネルギーとなる炭水化物を、卵と牛乳で、動かした筋肉を修復するタンパク質と体を動かすエネルギーを、みそ汁の具から、体調を整えるビタミンやミネラルを、しっかり補充する。その上で、体温をあたためて登校する。こういったことは、スタートを切るところで大事、これをやらないとやった人間と学力も成績も差が出るという実態もございますので、こういったことにしっかりと取り組んでいきたいと思っております。

 そこで、学校では食育を進めているわけですが、給食の時間に、栄養バランスなどの話をするだけでなく、各教科においても、その大切さを学ぶ場がございます。例えば、国語の授業で、本の読み聞かせの中で出てくる食材、例えば、空豆を実際に手にして、皮むきを体験したり、あるいは理科で、塩の溶け方や製塩法を学んだ上で、食事と塩の関係についても学びます。このように、特別な学習だけでなく、特にそれと意識することなく学ぶ場というのも、大切であると思っております。

 そういうことを積み重ねて、自然に身につく、自分の中で大切なものになっていく、そういった展開をすることで、その他の生活習慣も併せて身につけ、習慣化することを期待しております。

 子どものうちの習慣化は、大人になっても続くというデータがございます。本人の健康寿命の延伸にもつながりますし、子どもが変われば、大人も変わる。親世代の健康づくりや充実した生活づくりにもつながると思います。

 あらゆる面で、子どもの24時間に目を配っていきたいと思っております。

 


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