報告第87号
○秋利義務教育課長
報告第87号竹島に関する副教材を使った学習についてご報告する。
既に新聞等の報道でご承知かと思うが、竹島に関する副教材を現在作成中である。既に小・中学校で竹島に関する指導を進めてきているが、竹島を紹介する、竹島に触れる程度の学校から、1時間かけて竹島領土問題について学習するという学校等さまざまであり、竹島に関する授業が十分ではないというところもある。今回副教材を作成して、竹島に関する学習をより充実したものにしようということである。
竹島北方領土返還要求運動島根県民会議、島根県総務部総務課、島根県教育委員会の三者が主体となり、共同して作成している。作成関係者は教員10名程度である。委員会の開催経過であるが、平成20年7月12日に第1回の作成委員会を開催し、それから月1回程度で、現在8回開催している。
内容については、大きく分けて3つあり、指導案例、映像資料(DVD)、ワークシートである。指導案例では、小学校5年生の社会科で、竹島の名前や位置、漁業を通しての竹島と島根県のかかわりを理解させるということで、「国土と環境」という単元の中で1時間の内容である。中学校1年生の地理では、竹島をめぐっての韓国との領土問題の歴史や、領土問題の現状を理解させるということで、「日本の地域構成」という単元の中で2時間の内容を指導案例としたものである。
DVDについては、裏面を見てもらうと「わたしたちの竹島」とあり、これは5年生向けのDVDの最初のくだりである。竹島の位置の確認など、一部しか載せていないが、このような形でつくっている。
ワークシートは子どもたちが自分の考えを記入できるようなシートであるが、そういったものもつける予定にしている。
すべての学校でこの副教材を活用し、小学校5年生では1時間、中学校1年生では2時間を年間指導計画に位置づけて授業の中で実施する予定にしている
○安藤委員
これは、実際にはいつから授業で活用するのか。
○秋利義務教育課長
今年度中に副教材等を作成し、各学校に配布しようと思っている。よって、来年度からこれを元にした授業を行うことになる。小学校の場合だと、3学期に出てくる内容なので、3学期に使うことになる。
○安藤委員
副教材の内容について、今後教育委員会で説明する予定があるか。
○秋利義務教育課長
できあがったところで、教育委員会において報告する。
○山根委員長
小学校5年と中学校1年で教えるというのは、どこかで決まっていることなのか。
○秋利義務教育課長
学習指導要領の解説書の中で、我が国と韓国の間に竹島をめぐって主張に相違があることなどにも触れ、北方領土と同様に我が国の領土、領域について理解を深めさせることも必要であるという記述がある。学習指導要領に加え、島根県教育委員会として、副教材を元にして授業をするように通知する。
○山根委員長
学習指導要領の中で重要性については指摘してあっても、義務づけられているわけではない。各学校の判断では徹底しないのではないか。島根県の子どもたちには竹島のことを折に触れて教えるべきではないかと思うので、必ず授業で取り上げるよう徹底してほしい。
○秋利義務教育課長
竹島に関する学習を行うことについてはこれまでもお願いしてきたが、単なる要請ではなく、きちんとした形で通知し、徹底したい。
○北島委員
竹島は日本の領土であるということを、現場の先生が自信を持って教育することが大事である。韓国では幼稚園から教えているということを聞いたので、小学校でも遅いくらいではないかという気がするが、日本人としての誇り、島根県人としての誇りを育てる意味でも、ぜひ現場できちんと教えていただきたい。
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