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報告第39号

(和田管理監)

 報告第39号世界遺産登録記念展「輝きふたたび石見銀山展」の開催結果についてご報告する。

 石見銀山遺跡の世界遺産登録を記念して「輝きふたたび石見銀山展」を7月14日から9月24日まで古代出雲歴史博物館と石見銀山資料館で同時開催をした。その結果であるが、入場者数は、合計10万7,539人で、内訳は、歴博が5万3,769人、銀山資料館が5万3,770人ということで、ほとんど同数であった。当初の想定では7万人を目標にしており、その内訳は8対2を考えていたが、結果的には5対5であった。この理由としては、世界遺産登録以降、石見銀山の現地に訪れる人が非常に多かったことから、併せて資料館へも足を運ばれたということであると思っている。歴博は、期間中全体では10万人を超す人が入っているが、企画展、特別展示室の入場率は53%である。団体客はコースが決まっており常設展を見るだけで時間が終わってしまい、企画展まで見る時間的な余裕がないようである。石見銀山資料館は、昨年の同時期に比べ、大体4倍から5倍の数の増加となっている。

 関連イベントということで、期間中、7回イベントを開催した。特に特別講座「大航海時代のポルトガルと世界遺産」、特別講座「石見銀山遺跡の価値」、体験講座「コンペイトウをつくろう」、体験講座「熊谷家を体験〜古文書と料理〜」の企画についてはほとんど満員の盛況であった。

 2会場連絡シャトルバスを今回実験的に運行した。利用者総計が1,826人、1日平均利用者数26人ということで、総括としては非常に利用者が少なかった。要因としては、県内の方は出雲大社と石見銀山が1日行動圏という意識が低かったということがあり、県外の方に対してはPRが足りなかったということがある。ただ、お盆に県外から来られた人はシャトルバスの利用が多かったこと、後半からは石見銀山展のミニツアーを開始し、職員が添乗して町並みの案内や両館の展示解説をやり、シャトルバスの利用者も増え、好評だったということである。課題としては、両者の間をどうつなげていくのか、ニーズの合致をどうしていくのかが課題であると思っている。本日の山陰中央新報の新聞記事によると出雲市内への入り込み客が非常に増えており、相乗効果でキララ多伎、華蔵温泉、出雲市内の宿泊人数に石見銀山効果が現れているということであった。

 図録の販売状況であるが、全体で販売用の印刷部数4,000冊あったが、期間中に1,500冊が販売された。今後も継続的に博物館等で販売していくことにしている。


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