デング熱等の蚊媒介感染症に関する注意喚起について
平成28年、新潟県においてフィリピンから帰国した女性がデング出血熱を発症し、死亡する事例が発生しました。
デング熱等蚊媒介感染症については、蚊に刺されないよう予防するとともに、もし発症した場合には早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要となります。
これから夏季休暇の時期を迎えるにあたり、多くの方が海外へ渡航することから、帰国時に発熱等の体調異常がある場合は空港等の検疫所にご相談ください。また、帰国後に症状が出た場合は早めに近くの医療機関を受診していただくようお願いします。
【外部サイト】デング出血熱患者(輸入症例)死亡例の発生について(厚生労働省)
蚊媒介感染症について
デング熱やジカウイルス感染症などの蚊媒介感染症は、ネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介します。
ヒトスジシマカは日本にも生息しているため、海外だけでなく、国内でも注意が必要です。
デング熱
デング熱は、デングウイルスを持った蚊に刺されることによって感染する疾患です。
およそ3日から7日の潜伏期の後、発熱が2日から8日続きます。発症後3日から4日後から発しんが現れ、体幹から始まり四肢を中心にみられるようになります。発熱時には、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛を伴います。
デング熱の死亡率は1%以下ですが、重症例はデング出血熱と呼ばれ、皮下、鼻腔、歯肉などから出血がみられ、死亡率も10%と高くなります。
ジカウイルス感染症
ジカウイルス感染症(ジカ熱)は、ジカウイルスを持った蚊に刺されることによって感染する疾患です。
感染しても症状が出ないか、症状が軽いため気づきにくいこともあります。
通常、2日から7日の潜伏期を経て発症し、主として軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などを呈します。これらの症状は軽く、2日から7日続いて治まります。血小板減少などが認められることもありますが、他の蚊媒介感染症であるデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。
また、ジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連やギラン・バレー症候群の発症との関連が明らかになっています。
【外部サイト】ジカウイルス感染症(島根県感染症情報センター)
蚊に病気をうつされないために
○蚊を発生させない
・雨ざらしの用具や空き缶、古タイヤ、ブルーシートなどを片付け、小さな水たまりをなくしましょう
・雨水ますや排水ます、風通しの悪いやぶ、草むらなどは定期的に清掃しましょう
○蚊に刺されない
・草むらなど蚊がいるところには、長袖、長ズボンを着用し、なるべく肌の露出の少ない服装で行きましょう
・虫除けスプレーや蚊取り線香などを使用しましょう
啓発ポスター
お問い合わせ先
益田保健所
〒698-0007 島根県益田市昭和町13-1 TEL0856-31-9535(夜間・休日0856-31-9500) FAX0856-31-9568 masuda-hc@pref.shimane.lg.jp