ハンバーグやメンチカツなどは中心部まで十分に加熱して食べましょう!
冷凍メンチカツによる腸管出血性大腸菌O157食中毒
平成28年11月、静岡県内の会社が製造した冷凍メンチカツを原因とする腸管出血性大腸菌O157食中毒が発生しました。
患者は関東地方を中心に発生し、静岡県の調査の結果、原因は原材料に付着したO157又はそのO157の製造室内での2次汚染と推定されました。
原因となったメンチカツは、未加熱の挽肉を冷凍したもので、消費者自身が加熱調理して食べる製品でした。
患者らへの聞き取り調査により、加熱不十分な状態でこれらを食べた可能性があるケースも確認されました。
腸管出血性大腸菌とは
牛などの動物の腸管内に生息していることが知られており、実際に市販の牛肉等からも検出されています。
75℃で1分以上加熱すると菌は死滅します。
少量の菌でも人に感染することが知られており、この菌が付いた食品をそのまま食べたり、加熱不十分の状態で食べたりすると食中毒が起こる可能性があります。
食中毒の症状は下痢や腹痛、血便などが多いですが、まれに重篤な合併症が起こることもあり、この場合は死亡する事例もあります。
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中心部の色が変わるまで加熱調理!
挽肉(ひきにく)は、いろいろな肉を細かくして混ぜ合わせるため、もともと肉の表面にしかいなかった菌が肉全体に広がっています。
このため、挽肉から作るハンバーグやメンチカツは、内部にまで食中毒の原因となる菌がいるおそれがあります。
ハンバーグやメンチカツを調理するときは、中心部の色が変わるまで十分に加熱し、菌が死んだ状態のものを食べるようにしましょう。
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