健康の学校Vol.5
生涯にわたり生き生きと健康で暮らす知恵を学びます
健康的な食生活
新生活の春。一人暮らしを始める新入学生や新社会人の食生活を心配される親御さんも多いのではないでしょうか。
島根県立大学の石田千津恵助教に健康的な食生活を送るポイントを聞きました。
島根県立大学看護栄養学部健康栄養学科管理栄養士/石田千津恵(いしだちづえ)助教
Q1:健康的な食生活を送るためのポイントを教えてください。
自身の身長(m)×身長(m)×22で求められる適正体重や身体活動量に見合った量をバランスよく食べることが大切です。そのためには「主食」、「主菜」、「副菜」といった食事のバランス、「穀類」、「魚介類」、「野菜類」といった食品群のバランスが重要です。これらについて偏りなく摂取することで、健康的な食生活を送れます。
Q2:栄養成分表示について教えてください。
市販の加工食品には、食品表示法に基づく栄養成分表示があります。熱量(エネルギー)、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量で表示)の5項目が義務付けられています。これらは生命の維持に必要であり、生活習慣病にも深く関わってきます。年齢や体格、活動量などによって必要な量は異なりますが、気になる項目があれば、表示を見て上手に食品を選び、健康の維持に役立ててほしいと思います。
Q3:一人暮らしだとどうしてもコンビニや外食に頼ることも多いです。どのようなものを選ぶと良いでしょうか?
大事なのは「~だけ」に偏らないことです。状況に応じてコンビニを利用したり、外食に行ったりするのもいいですよ。例えばおにぎりやパンなどの主食だけを摂取される方もおられますが、可能な範囲で肉料理や魚料理などの主菜、サラダやあえ物、みそ汁などの副菜を加えましょう。万遍なく食べることが大切です。コンビニや外食は味付けがしっかりしているので、栄養成分表示の食塩相当量を参考にしてほしいと思います。
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学生も啓発に取り組んでいます!
県立大学健康栄養学科では、県民の皆さまの健康寿命延伸を図るため、県と県内スーパーとともに、たっぷりの野菜と減塩に配慮した商品の開発等に取り組んでいます。昨年度は第3弾として、あんかけにショウガをきかせたひじき入り豆腐ハンバーグの弁当、トマトソースでさっぱりとした肉団子を考案し、販売しました。今年度も引き続き、健康的な食生活の啓発活動に努めます。
健康的な料理レシピの研究に取り組む学生
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