島根の気候風土に育まれた食材を、その土地で受け継がれてきた食べ方で味わいます。

県内随一の水揚げ量を誇る浜田漁港。地元の浜田市に伝わる郷土料理が「サバの煮食い」です。サバは鮮度が落ちるのが早いため、煮食いは新鮮なサバを手に入れることができる港町ならではの食べ方。市内では学校給食にも取り入れられています。

サバは3枚におろし、約1.5センチ幅に切ります。サバの骨で取っただしに、しょうゆ、砂糖、酒または水を加えます。そこにサバや野菜などを入れ、一煮立ち。サバは煮すぎると身崩れしやすくなるので要注意です。赤い身が白くなってきたら食べ頃。脂っこくないので、あっさりといただけます。

浜田市三隅町の飲食店経営、次藤昇之輔（じとうしょうのすけ）さんは「子どもの頃、漁師の父が捕ったサバを使って母がよく作ってくれました。この鍋は思い出の味です」と話します。

^{鍋にサバを盛り付ける次藤昇之輔さん}

サバ、ニンジン、エノキ、白菜、春菊、玉ネギ、白ネギ、豆腐、しょうゆ、砂糖、酒または水

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