島根でがんばる人たち・芸術で地域に笑顔を!
島根県文化奨励賞
島根県では、文化芸術の各分野(美術・工芸・文芸・音楽・演劇・芸能・映像など)で、積極的に創作・発表活動を続け、将来の活躍が期待できる団体や個人を表彰しています。今回ご紹介する昨年度の受賞団体を含め、これまでに57の団体・個人を表彰してきました。今後も文化芸術の振興につながる活動を応援していきます。
劇団ハタチ族(雲南市木次町)
地方にいても役者はできる
雲南市木次町のチェリヴァホールを拠点に活動する劇団ハタチ族。同市で開催された創作市民演劇をきっかけに「地方でも毎日演劇が見られる。東京に行かなくても役者はできる」と西藤将人代表が2013年に旗揚げしました。現在は、西藤さんを含めた男女5人で活動しています。
無謀と言われた「365日公演」
2015年には前代未聞の「365日公演」にチャレンジしました。観客が1回でもゼロになったら終了する条件付きで元日から連日公演を続け、見事に達成。演劇業界を中心にその名が広まりました。2020年には再度の挑戦を予定。準備などに日々奮闘しています。
西藤さんは「人や地域を巻き込みながら、木次町を『演劇のテーマパーク』にすることが夢。空き家を活用した劇場や、演劇者が地方にいながら生計を立てることのできるような定期公演の開設などを目指したい」と意気込んでいます。
安来節窪田教室どじょっこ隊(出雲市佐田町)
伝統を楽しむ子どもたち
大きなざるを手に軽妙なしぐさで「どじょうすくい踊り」を踊る安来節窪田教室どじょっこ隊の子どもたち。本場・安来市から少し離れた出雲市佐田町のコミュニティーセンターで月2回練習に励み、会場には三味線や唄とともに楽しい笑い声が響きます。現在は、小学生から高校生まで18人が所属。資格審査の昇級を目指しながら、県内外でのイベントや高齢者施設などで披露もしています。
地域の宝物次代につなぐ
どじょっこ隊結成のきっかけは、窪田小学校の学習発表会。安来節神門支部の吉川静樹支部長がどじょうすくい踊りを教えたところ「もっと習いたい」と夢中になった児童たちが集まり、2001年4月に活動が始まりました。今では師範や準師範の腕前の隊員もおり、2018年の安来節全国優勝大会では、各部門で優秀な成績を収めました。「郷土芸能は地域の宝。みんなで楽しみながら次の世代へつないでいきたい」と吉川さんは話します。
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