身土不二(しんどふじ)※
いのち育む郷土(ジゲ)の味
島根の気候風土に育まれた食材を、その土地で受け継がれてきた食べ方で味わいます。
※身土不二=その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方。松江市八束町の「いただき」は、大ぶりの薄揚げに米と具材を詰め、だし汁で炊いた郷土料理です。かつては運動会や遠足など、行事のたびに作られていました。八束町から眺めた大山の頂上をイメージし、名付けられたと伝えられています。
だし汁に分量外の酒としょうゆ、みりんで薄味をつけ、といだ米を3~4時間ひたします。薄揚げは長辺に約5センチの切り込みを入れて熱湯をかけ、油抜きをしておきます。
ざるに上げた米に細切りにしたニンジンともどした干ししいたけ、ささがきごぼうを混ぜて薄揚げに詰め、切り込みをつまようじでとめて鍋に並べます。米を浸していただし汁に調味料を合わせて鍋に注ぎ、落としぶたをして強火で15分、弱火で25分を目安に炊いて、最後に中火で煮汁をとばしたら完成。
しっかりだしをふくんだ薄揚げの中にはご飯がぎっしりと詰まり、食べ応え満点です。ほんのり甘い味つけがだしの香りと野菜のうま味をひき立て、食欲をそそります。
いただきの伝承に取り組んでいる八束町の食生活改善推進員・渡部みはるさんは「焦げを防ぐため、いただきの下にサツマイモや昆布を敷いて炊くのがコツ。昔は濃く味付けしましたが、今は薄味が好まれています」と話します。
薄揚げが破れないように具材を詰める渡部みはるさん
材料(10個分)
●米4合
●油揚げ(三角)10枚
●ニンジン50g
●ゴボウ小3本
●干ししいたけ4枚
●だし汁1300cc
●酒・みりん各200cc
●うすくちしょうゆ80g
●こいくちしょうゆ50g
●砂糖40g
クイズ
問題
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正解者の中から、抽選でプレゼントします。
浜田産の魚「干物セット」
10名様
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