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お気をつけください!高齢者の交通事故

島根県内では平成28年、1314件の交通事故が発生し、高齢者が関係する事故がその約4割を占めました。重大な被害に遭う一方、高齢ドライバーの事故の割合は年々高まっています。


なかなか減らない高齢ドライバーの事故

交通安全意識の高まりなどから、県内で起きる交通事故はこの10年間で半数以下になりました。

その一方、高齢者が関係する事故は、平成18年の829件から平成28年には514件、高齢ドライバーによる事故は495件から314件になりました。事故全体の減り方に比べ、高齢ドライバーの事故はあまり減っていません。


県内の交通事故の推移のグラフ


道路交通法の改正により認知症対策が強化されました

全国で高齢ドライバーによる重大事故が後を絶ちません。これらの事故を未然に防ぐために道路交通法が一部改正され、75歳以上のドライバーに対する認知症対策が強化されました。

3年ごとの免許更新時、または信号無視等の違反行為があったときに認知機能検査を行い、「認知症のおそれ」と判定された場合は医師による診察が義務化されています。


運転適性相談や交通安全教室をご活用ください

県では、松江市と浜田市にある運転免許センターに運転適性相談の窓口を開設しています。自分自身や家族の運転に対して不安や気になることがある方は、わずかなことでもご相談ください。

また、県内の公民館などで交通安全教育車「ご長寿安全号」や歩行シミュレーターを使った高齢者向けの体験教室を開催。ゲーム感覚で反射速度や視野の広さなどを計測し、データを基に運転適性が調べられます。

「自分は大丈夫」と過信せず、運転前には「安全運転チェックリスト」(下項目参照)を確認し、いつまでも安全運転を続けましょう。


ご長寿安全号で反射速度などの測定に挑戦する様子の写真
ご長寿安全号で反射速度などの測定に挑戦する住民


安全運転チェックリスト

1.一時停止ではしっかり停止!

必ず一旦停止をした後に、徐行しながら確認しましょう。


2.出会い頭に注意!

高齢運転者に多い出会い頭事故は、信号機のない交差点でよく起きています。


3.右折は急がず慎重に!

車の陰から出てくるバイクなどにも注意しましょう。


4.考え事は危険発見の妨げに!

考え事や脇見運転は、注意力を低下させ、事故原因の多数を占める「発見の遅れ」を招きます。


5.加齢による身体機能の変化に注意!

複数のことを瞬時に判断することが苦手になったり、視野が狭まったりします。意識的に目や頭を左右に動かすなど、しっかり確認しましょう。


自ら事故を起こさないために・広がっています免許の自主返納

交通事故を自ら引き起こさないよう、運転免許を自主返納する高齢者が増えています。


高齢者の自主返納が1.5倍に

平成29年1月〜7月末までに、県内で運転免許を自主返納した人は1660人でした。

「視力や身体能力の衰えを感じ、運転に自信がなくなった」「病気やけがで、運転することが難しくなった」「運転することを家族が心配する」などが背景にあり、65歳以上が大半です。昨年の同じ時期に比べ自主返納者は560人増え、特に75歳以上で急増しました。

返納の手続きは、本人または代理人により、松江・浜田両市の運転免許センターや県内の警察署、広域交番で行えます。


県内の運転免許の自主返納件数のグラフ


新たに身分証明書を交付

自主返納者は、新たな身分証明書として「運転経歴証明書」の交付が受けられます。

証明書は運転免許証とほぼ同じデザインで、住所の記載や顔写真の貼付もされます。公的な身分証明書として生涯使え、住所などの記載内容の変更もできます。

交付を受けるには、返納から5年以内に申請してください(有料)。


料金割引などの特典も

また、マイカーの代わりとなるバスやタクシーなどで、割引サービスが受けられます。内容は事業者や自治体等によって異なりますので、詳しくは近くの警察署にお問い合わせください。


QRコード


島根県・島根県警察本部高齢運転者交通事故防止対策サイト
(運転免許自主返納支援の制度もご覧いただけます)


交通事故に遭わないために・反射材を身につけましょう

犠牲者の多くが高齢者です

平成28年に起きた交通事故による死者は28人で、そのうち18人が高齢者でした。

事故は「自宅近くで」「夕暮れから夜間」「歩行中」に多く起きていることが特徴的です。通り慣れた道だからと安心せず、安全確認をしっかり行いましょう。


車に存在を知らせましょう

夜の歩行者は、車から見えにくいものです。黒っぽい服装では、車は20メートルまで近づかなければ見えません。

反射材を着用すれば、約60メートル以上離れた所からでも自分の存在を知らせることができます。たすきやリストバンド、衣服や靴に貼るシールなど、さまざまなタイプがあるので、使いやすいものを取り入れましょう。


いろいろな種類がある反射材グッズの写真
いろいろな種類がある反射材グッズ


服装ごとに車から見える距離が違うことを示す図



●問い合わせ先
交通対策課(TEL:0852・22・5100)
県警交通企画課(TEL:0852・26・0110)
運転免許センター(TEL:0852・36・7400)
西部運転免許センター(TEL:0855・23・7900)



お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp