若興人(わこうど)
ロマンティック愛ランド実行委員会(隠岐)
若い力を結集し、ふるさとの未来を切り拓く若者たちを紹介します
女性の視点で隠岐の魅力を発信するロマンティック愛ランド実行委員会のメンバー=西ノ島町、摩天崖
「同世代の女性に隠岐の楽しさを伝えたい」
地球の息吹を感じさせる壮大な自然や独自の生態系、古代から続く歴史と離島の風土に育まれた文化など、さまざまな魅力にあふれる世界ジオパーク・隠岐諸島。この島に暮らし、この島を愛する「島娘(しまこ)」たちでつくるのが「ロマンティック愛ランド実行委員会」だ。
隠岐を訪れる観光客は中高年層が中心で、若者をターゲットにした観光PRは少なかった。「もっと同世代の若者に隠岐に来てもらいたい」との思いを共にした隠岐在住の男女6人が同実行委員会を設立。現在、女性を中心に20〜30代の男女約20人がメンバーだ。
主な活動は若い女性をメーンターゲットにした情報発信と旅行プランの企画。おすすめスポットを掲載した小冊子では、カップルで訪れると幸せになるという「ハート岩」のある明屋(あきや)海岸〔海士町〕や、ハートマークで囲まれた方位盤の中心で好きな人の方角を向いてその人を想うと、2人は幸せになるとされる木路ヶ埼(きろがさき)灯台〔同町〕など、地元の女性だからこそ知るロマンティックスポットを紹介している。
企画した旅行プラン「島娘旅」の中では、宿泊施設で地元の魚、肉、野菜が味わえる欲張りな料理メニューを提供したり、隠岐の自然を堪能しながらゆったりと過ごしてもらおうと、コーヒー豆や紅茶、スイーツ、ガスコンロなどの野外カフェセットを貸し出したりするなど、女性の心を引きつける趣向や心配りが光る。
その土地ならではのお土産も旅の満足度を高めるために欠かせない。同実行委員会では隠岐の島町で製造されている和菓子のパッケージのデザインに関わった。女性ならではのかわいらしいパッケージに生まれ変わった和菓子は、売り上げが以前の2倍になった。そのほか、タンブラーやアクセサリーも活動から生まれている。
自然、歴史、文化など優れた隠岐の魅力を、島娘たちの情熱がさらに高めていく。
ハートマークに囲まれた木路ヶ埼灯台前の方位盤
デザインに関わったタンブラー(上)と和菓子のパッケージ(下)おすすめスポットを紹介した小冊子(右)
VOICE
ロマンティック愛ランド実行委員会
委員長澤井藍(さわいあい)さん
これまで隠岐4島の女性の交流は少なかったが、活動を通じてつながることができた。そのつながりで4島で育まれてきた魅力を再発見し、島外へPRすることもできた。今後も、隠岐を愛するたくさんの「島娘」たちと、暮らしても、訪れても楽しい島になるよう活動していきたい。
●問い合わせ先
TEL08512・2・1577(隠岐観光協会内)
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●旅行の問い合わせは隠岐旅工舎
TEL08512・2・7100
お問い合わせ先
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島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp