UIターン者に選ばれる島根へ
しまねUIターンフェアに参加した県内の市町村や関係機関のみなさん
島根県にUIターンする人が増えています。島根の知名度向上に伴い、その魅力にひかれた人たちが新たな働き場、生活の場として島根を選んでいます。
県ではふるさと島根定住財団や市町村、関係機関と連携しながらUIターンを促進しています。
もっと選ばれる島根へ
全国的に地方創生の機運が高まるなか、今後、人口定住についての全国競争が激化していくと考えられます。県では「地域の特色を活かした雇用の創出」「教育環境の魅力化による移住促進」などを充実し、もっとUIターン者に選ばれる島根を目指します。
手厚いUIターン支援体制
県の人口は昭和30年の約93万人をピークに減少。昨年には70万人を切り、過疎化、高齢化が進んでいます。人口減少に歯止めをかけようと、県では全国に先駆けてUIターン施策に取り組んできました。「定住元年」と位置づける平成4年に「ふるさと島根定住財団」を設立。同財団を総合窓口としてUIターン情報の発信やUIターン希望者の移住相談、仕事探しの支援などに応じています。
UIターン相談を受けるふるさと島根定住財団のブース
また、東京、大阪、広島の県事務所などには定住アドバイザーを配置して都市部での相談体制や情報発信を強化しています。県内全19市町村にはそれぞれ定住支援員が配置され、定住財団や県と連携しながら、UIターン希望者やUIターンした移住者をきめ細かくサポートしています。これらの手厚い支援体制が功を奏し、県内へのUIターン者数は着実に増えています。
好評なUIターンフェア
県外で島根へのUIターンを呼び掛け、支援策などの情報を提供する「しまねUIターンフェア」も好評です。平成22年から毎年、県と定住財団が東京、大阪、広島の3会場で開催しています。会場には県内全19市町村や関係機関がブースを設置。UIターン情報を効率良く得ることができるため、UIターン希望者の人気が高まっています。
平成26年度のUIターンフェアの来場者数は、過去最多の計1122人で、UIターン希望者が島根に注目していることを数字が物語ります。
来場者でにぎわうUIターンフェア=東京都
UIターン者の誘致で課題になるのが働く場の確保です。江津市のNPO法人「てごねっと石見」は「働く場がないなら、働く場を生み出せる人材を呼び込もう」と、起業を志す若者を誘致し、起業の実現を支援する独創的な取り組みで注目を集めています。てごねっと石見の取り組みを紹介します。
若者が帰ることができる島根へ
法人名の「てごねっと」とは、石見地方の方言で「手伝い」を意味する「てご」と「ネットワーク」を組み合わせた造語です。製造業が衰退して若者の流出や働く場の減少が続く江津市の行く末を憂い「若者が帰り、挑戦できる島根をつくろう」と地元の有志などが平成23年4月に設立しました。
コンテストで起業人材を誘致
てごねっと石見は平成23年から、江津市主催の「ビジネスプランコンテスト」の企画運営をしています。
コンテストは、地域資源の活用や地域課題の解決につながるビジネスプランを募集。応募者は自分が考えたビジネスプランについて市民の前でプレゼンし、審査員がプランの地域課題解決力や実現可能性、志と情熱など5項目で審査します。大賞受賞者には活動資金100万円が贈られるほか、てごねっと石見や行政、商工団体、金融機関が連携してプランの実現を支援します。
ビジネスプランコンテストでのプレゼンの様子
新たな産業、雇用を創出
過去5回のコンテストで、受賞者7人が県内で起業し、このうち5人が江津市内で飲食店やデザイン事務所などを経営。コンテストが新たな産業や雇用を生み出しています。受賞者からは「コンテストで知名度が上がり、信頼を得ることができた。地元とのつながりも生まれて、ビジネスがしやすかった」との声が聞かれます。
江津市内で古民家カフェを経営するコンテスト受賞者
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広聴広報課
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