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平成21年度県民いきいき活動奨励賞
平成21年度奨励賞には、県内全域から19件のご応募をいただきました。
ご応募いただいた活動はどれも素晴らしいものばかりでしたが、選考の結果、今年度は下記の7団体に奨励賞を授与することとしました。
11月18日には県庁知事室で授賞式を行い、受賞団体のみなさんに知事から賞状と副賞を授与しました。
特定非営利活動法人らんぐ・ざーむ(浜田市)/にこにこポット(奥出雲町)/秋桑振興委員会(松江市)
虹の家(江津市)/ 特定非営利活動法人しまねこどもセンター(大田市)
特定非営利活動法人まごころサービス松江センター(松江市)/渡利会(西ノ島町)
受賞団体の紹介(応募受付順)
理事長鎌原茂幸
平成15年10月設立
会員10名
【活動の概要】
少子化対策として、未婚・晩婚・リベンジ婚者たちの交流居場所「らんぐ交流館」を開設し、相談対応や出会い創出イベントの開催をしている。
(対象)結婚願望のある、23歳以上の独身男女
●出会い創出イベント(四半期ごと)・・・野外スポーツ、陶芸、料理教室など
●「自分磨き」のサポート活動
●異業種交流会(週1回)
●自立&自律のサポート活動・・・何でも聞き・話せる雰囲気で気づきを支援、心の傷の癒す
●保護者の集い・・・結婚を願う保護者間の情報交流
【活動について評価された点】
らんぐ交流館を構え、いつでも来訪者を受け入れ悩みや喜びを受けとめることで、日常的な交流を生み出しており、当団体の活動は出会いイベントの開催にとどまらず、若者たちの「居場所」づくりへと拡大している。
就職や人間関係などの悩みにも個別に相談にのり、問題解決や心のケアまで行っている点は評価できる。また、ここの参加者がクラブ活動を自主発足するなど、新たな人間関係の広がりもみられる。
行政が直接介入することの難しい、デリケートな分野で、当団体は出会いの創出にとどまらず、幅広い問題解決を行っていることは高く評価できる。
代表部田満寿子
平成10年4月設立
(平成3年活動開始)
会員27名
【活動の概要】
障害者、高齢者の人たちが社会の一員として、生きがいをもって生活できるように支援、介助等の活動を行っている。
●障害者グループの支援、介助(月2回)
(対象)行政実施の機能回復訓練を終えた方
手作業での作品づくり、軽スポーツ、遠足、老人ホームとの交流会等の介助等
●介護予防教室の参加者の支援、介助(週2回)
参加者とコミュニケーションを図る、保健師が指導した内容の補助を行う
●福祉施設等への慰問等の支援介助
老人ホームの入居者の遠足の介助、催し物(納涼会)の支援
●難病患者及び家族会の支援介助
パーキンソン病患者と家族会が実施する講演や遠足に参加し、患者及び家族の苦痛、悩みの軽減を支援
●福祉活動に対する研修会
会員の意識向上・理解促進のため、町外福祉施設見学や研修会を実施
【活動について評価された点】
当団体は、27名の会員からなる組織でありながら、ローテーションを組んで全会員が活動に参加していることは評価できる。
活発な活動実績があり、医師等の専門的な助言とは異なる、日常会話の中での情報提供は安心感を与えている。特に仁多地域の障害者グループにとって、当会の活動は強い支えとなっており、なくてはならない活動であるといえる。
地域の障害者等を地域会員みんなの力で支え合っていることは、地域力の向上にもつながる取り組みとして高く評価できるとともに、今後も自然なかたちで継続していくことが期待できる。
会長石倉敬真
平成9年4月設立
会員405名(95戸)
【活動の概要】
秋桑地域の住民がいきいきと健やかに暮らしていくために、5つの自治会が連携し、健康の維持・増進活動、地域間の交流活動を継続的に実施している。
●秋桑いきいきクラブ(月1回)
健康の維持増進と介護予防、連帯感の醸成を図り、地域の活性化に資する。
健康福祉関係学習、音楽、軽スポーツ交流、世代間交流ほか
(対象者)秋桑地域の住民(60歳以上)、毎月30人程度
●三世代交流事業
高齢者の指導を受けて、親子で活動。伝統文化を再認識し、世代間交流を図る。
笹巻づくり、しめ縄づくり、花いっぱい運動(春の部・秋の部)など
【対象者】小学校の親子、老人クラブ会員
●すこやか秋桑デー(毎年1回八雲収穫祭の一部門として開催)
福祉バザー、軽スポーツ、健康教室など
●秋桑地域敬老会
【活動について評価された点】
介護予防という重要課題に対し、早くから定期的に取り組み、これまで継続している。
秋桑地区健康づくり計画や福祉活動計画を策定して持続的に事業を実施するなど、八雲地域においてモデルとなる取り組みを行っている。5つの自治会が連合した活動であることから、地域全体へも高い波及効果が期待できる。
ほかにも自主防災組織を結成したり、世代間の交流事業も積極的に行うなど、地域に必要とされることに自主的に取り組んでいる。こうした活動は地区内の連携意識が強いからこそできるものとして評価できる。
代表山崎元恵
平成16年9月設立
59名(正会員11、賛助会員48)
【活動の概要】
障害者と地域住民の交流を通じ、地域における障害者の社会参加、地域生活活性化及び地域全体でのネットワークづくりを支援している。
●障害者と地域住民との交流活動(月2回)
【対象者】地域で暮らす障害者、その家族、地域住民
・月活動・・・障害者の自立、社会参加の支援等
イチゴ狩り、餅つき等季節に応じた活動を通しての交流
年間400人以上が参加
・集いの場・・・地域の参加者がリラックスして集う交流活動
●障害に対する啓発活動
・ホームページ、会報
・活動記録作成(市、社協、自治体等の、活動への理解・協力づくりを推進)
・障害者参加型バザー実施(多くの場面で障害のある方が主役になれる場をつくる)
【活動について評価できる点】
当団体は、障害者の社会参加の問題を、障害者だけではなく、地域全体の問題と捉えて活動している点は評価できる。
障害者がリラックスして集うことができる交流活動を継続していることは、障害者の生活を豊かにするものであり、そこに地域住民も参加し、連携して活動していることは、地域での障害者の理解促進に貢献している。
また、当団体の活動は小さな集まりから組織へという成長過程が見られ、市民活動の一種のモデルともなり得る。
今後の活動も、障害者と地域をつなぐ役割として強い期待が持てる。
特定非営利活動法人しまね子どもセンター(大田市)
理事長坂本和子
平成11年9月設立
(平成11年6月活動開始)
会員20名+5団体
【活動の概要】
子ども系NPOの「中間支援」を掲げ、「子どもの育ち」に関する事業に一貫して取り組んでいる。
●子育ち子育て支援講座(H12〜H14)
・・・子どもにかかわる人々に学習の場を提供する
●子どもの活動ファシリテーター・コーディネーター養成講座(H14〜H16)
・・・子どもが主体的に活動できるようにサポートできる大人の養成
●チャイルドラインしまね(H15〜、H19から独立「NPO法人チャイルドラインしまね」へ)
・・・こどもの心の居場所として機能する子ども専用電話
●アートスタート(はじめてのおしばい)(H16〜)
・・・乳幼児時期の生の舞台鑑賞で、感性・コミュニケーション能力を育成
●おそとであそぼっ!(H19〜)
・・・五感の発達、自発性、コミュニケーション能力を育む遊び場を県内に普及させる
●しまね子育ち子育て支援ネットワークつながるネ!ット(H12〜)
・・・県内の子育ち・子育て団体がつながることで、県内の子育ち・子育て環境を向上する
【活動について評価された点】
10年間にわたって子育てに関する活動を行ってきた、いわば"老舗"でありながら、常に向上心を忘れず、広い視野を持って様々な活動に積極的・先駆的に取り組んでおり、他団体の模範となり得る。
独立した「チャイルドラインしまね」をはじめ、その他の活動についても、それぞれ単一の団体として行っても良いほどのものが多い。県や市町村との協働にも積極的に取り組み、地域課題の解決に役立てている。
設立当初から子ども系NPOの「中間支援組織」として活動し、その広域な活動と活性化の実績は高く評価できるとともに、今後の活動の広がりも期待できる。
理事長勝部加代
平成4年3月設立
(平成3年5月活動開始)
会員86名
【活動の概要】
在宅福祉を必要とされる高齢者・障害者を介護される方に対し、介護介助支援をし、地域社会に寄与することを目的に活動する。
●公の制度では解決できない生活の支援[まごころサービス]
(H14〜、島根県で初)独居・高齢者世帯の家の片付け、草取り、通院介助など
H20実績273件2876時間利用会員34名、協力会員47名(H21.8現在)
●施設入居により自宅の明け渡しにかかる支援
●市民のニーズに可能な限り合わせ活動(年中無休)
●なごやか寄り合い事業(松江市)を実施する地域への場所の提供
(このほか介護保険事業、グループホーム事業等も実施している)
【活動について評価された点】
地域での互助制度(まごころサービス)を県内でいち早く取り入れており、その後他地域への普及に貢献している。
サービスは年中無休で高質・低価格を保つなど、当団体の活動は利用者の立場にたった姿勢がよくうかがわれる。また、創設当初の価格を保持することで、地域の福祉事業者全体へ高質・適正価格のメッセージを送り続け、地域の高齢者の生活を守っている。
こうした強い思いと使命感をもって地域に根ざした活動を長年に渡り続けてきたことは、利用者だけでなく地域全体の福祉の向上に貢献しており、今後も引き続き期待できる。
代表板脇美代子
平成12年4月
23名
【活動の概要】
地域の高齢者の生きがいづくりと交流の場づくりを目的として会食等の交流活動を行っている。
(対象)地域内の70歳以上の高齢者
●会食交流会(月1回)
ボランティアによる手づくり弁当で会食(または配食)
バラ園見学、ドライブ、敬老会、新年会、子ども達とのもちつき大会などを企画
●入浴サービス(週1回)(西ノ島では当地区のみが行う)
●手先を使った小物づくり(週1回)
そのほか地域の環境美化活動、子ども達との交流も行う
●会報の全戸回覧・・・活動の様子を掲載
【活動について評価された点】
独居高齢者の多い大山地区における、70歳以上の高齢者全員を対象とした定期的・継続的な活動は、生きがい対策のほか安否確認にもなる大切な活動である。
活動を通してPTAや子どもたち等と交流をし、また、区長、民生委員、各種団体の協力も得ている。当団体の活動は、地域を巻き込み、地域に受け入れられ、また、親しみを持たれていることが感じられる。
会食・交流のほか入浴サービスにも取り組んでおり、これら一連の活動は地域の問題を地域で解決する理想的なコミュニティ活動であり、大山地区は豊かな地区であることが想像できる。
お問い合わせ先
環境生活総務課NPO活動推進室
島根県 環境生活部 環境生活総務課 NPO活動推進室 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 (事務室は、松江市殿町128番地 東庁舎2階にあります。) TEL:0852-22-6099、5096 FAX:0852-22-5636 npo@pref.shimane.lg.jp