本県の性感染症(STD)の2011(H23)年以降の10年間の年次別患者数推移を見ると、2011(H23)年は240件であったものが、2012(H24)年は243件、2013(H25)年は242件、2014(H26)年は234件、 2015(H27)年は250件、2016(H28)年は244件、2017(H29)年は224件、2018(H30)年は184件、2019(H31)年は260件、2020(R2)年は294件であった。 この10年間では、2020年に若干多かったが、性感染症の報告数には大きな変動は認められなかった。
　本年のSTDの内訳は、性器クラミジア感染症171件(58.2％)、性器ヘルペスウイルス感染症27件(9.2％)、尖形コンジローマ29件(9.8％)、淋菌感染症67件(22.8％)であった。
　圏域・地区別では、全般的にみると性器クラミジア感染症と淋菌感染症は地域差はなく、性器ヘルペスウイルス感染症と尖圭コンジローマは東部地区に報告数が多くみられた。

　性感染症の半数以上を占め、そのうち男性が124件、女性が47件であった。過去9年間と比較し患者数が多くなった。年齢別では10代が16件、20代が90件、30代が39件、40代が21件、 60代が1件となっていた。性別では、男性が10代から60代まで広く分布し、女性は20代から40代まで分布しており、女性は男性に比べやや若年層に多く分布していた。
　月別の報告数では、季節的な変動はみられなかった。

　性別では、男性18件、女性9件であった。年齢は20代から60代に広く分布していた。 月別の報告数では、例年通り季節的な変動はみられなかった。

　性別では、男性19件、女性10件であった。年齢は10代から60代に分布していた。 月別の報告数では、季節的な変動はみられなかった。

　報告数は、例年通りクラミジア感染症に次いで多く、男性62件、女性5件と、男性が多い傾向に変わりがなかった。 年齢は10代から50代に広く分布していた。月別の報告数では、季節的な変動はみられなかった。

　前年とほぼ同数であった。益田圏域の93件、浜田圏域の70件で多く報告があるが、少ない圏域もあり圏域差が大きい。例年では70歳以上が70％以上を占めるが、本年は64.6％とやや少なかった。

浜田圏域から8件の報告があり、全て70歳以上の報告であった。

浜田圏域から1件の報告があり、過去10年で最も少なかった2018年と同数であった。