トップ > 医療・福祉 > 薬事・衛生・感染症 > 感染症 > 感染症情報トップ > 疾患別
感染症情報トップ
対象疾患一覧
疾患別
カレンダー
感染症 週報
グラフ一覧

日本紅斑熱・つつが虫病
対象疾患一覧
[日本紅斑熱] 県報告数と届出基準全国報告数
/ [つつが虫病] 県報告数と届出基準全国報告数
日本紅斑熱・つつが虫病情報

日本紅斑熱・つつが虫病が発生しています。
野山に入るときはダニに刺されないよう、肌を出さない服装で。


 島根県では、ほぼ毎年「日本紅斑熱」や「つつが虫病」の患者発生報告があります。
 2016年の「日本紅斑熱」の患者発生報告数は15件で、1999年の調査開始以来、最多となりました。
 2017年は、5月末時点で3件の「つつが虫病」の報告があります。
 「日本紅斑熱」や「つつが虫病」は、病原体を持ったダニに刺されることによって感染する病気ですので、予防は大変重要です。また、感染・発症した場合にはテトラサイクリン系の薬剤で治療できる病気ですが、重症化することもあるので、早期診断が大切です。

【2017年の患者発生状況】 ※ 診断週により集計・掲載しています。[2017年第30週現在]  
■ 日本紅斑熱 6月2例(益田圏域・出雲圏域各1) 7月3例(益田圏域3)計 5例
■ つつが虫病 4月2例(雲南圏域) 5月1例(雲南圏域)  計 3例

【2016年の患者発生状況】  
■ 日本紅斑熱 4月1例(益田圏域)、5月1例(雲南圏域)、 6月2例(出雲圏域)、7月2例(出雲圏域)、8月2例(出雲圏域) 、9月3例(出雲圏域2例・浜田圏域1例)、10月3例(出雲圏域2例・浜田圏域1例)、11月1例(出雲圏域)、計 15例
■ つつが虫病 4月1例(雲南圏域)、5月1例(益田圏域)、計 2例

【2015年の患者発生状況】
■ 日本紅斑熱 5月1例(益田圏域)、6月2例(益田圏域・出雲圏域)、7月1例(出雲圏域) 、8月2例(出雲圏域)、10月4例(出雲圏域 2例・浜田圏域 2例)、計 10例
■ つつが虫病 4月2例(出雲圏域・益田圏域(※推定感染地域:県外)、6月1例(出雲圏域)、11月1例(雲南圏域)、 計 4例

つつが虫病と日本紅斑熱とは、こんな病気です
 つつが虫病(病原体名:オリエンティア・ツツガムシ)と日本紅斑熱(病原体名:リケッチア・ジャポニカ)は、「感染症の予防及び患者に対する医療に関する法律」の四類感染症に指定 されています。島根県では、毎年、つつが虫病と日本紅斑熱の患者報告があります。この2つの感染症は、いずれもダニ類が病原体を媒介する発疹を伴った熱性疾患です。
ツツガムシとマダニは、こんな虫です
 つつが虫病の媒介者は、ツツガムシという非常に小さなダニの一種です。
 日本紅斑熱の媒介者は、比較的目に見える大きさのマダニ類です。
 ツツガムシやマダニ類は、野山、畑、河川敷等どこにでも生息していますが、それら全てが病原体を持っているわけではありません。
 人は、病原体を持っているツツガムシやマダニ類に刺されることで感染します。

患者の発生状況

 ■ つつが虫病
 つつが虫病は、全ての都道府県で患者発生が認められています。
 島根県では、年間1〜10人前後の患者発生があり、特に、県東部から西部にかけての中国山地沿いで多く認められています。
 ■ 日本紅斑熱
 日本紅斑熱は、西日本各地(滋賀県、岐阜県及び石川県を除く。)及び東日本の約半数の地域で発生が認められています。
 島根県では、年間数人〜10人前後の患者発生があり、特に弥山山地沿いで多いほか、県西部でも発生が認められています。

つつが虫病 患者発生状況 日本紅斑熱 患者発生状況
患者の発生時期
 発生する時期は、病原体を媒介するダニの種類と生息(活動)時期に関係しています。
島根県における月別患者報告数  ■ つつが虫病
  春(3〜5月)及びツツガムシのふ化時期である秋(10〜11月)から初冬(12月)にかけて多く発生が認められます。

 ■ 日本紅斑熱
  マダニ類が活動する3月〜11月に発生が見られ、特に行楽や農繁期の季節である秋(8月下旬から10月)に多く認められます。

つつが虫病と日本紅斑熱の症状
 つつが虫病と日本紅斑熱の症状はとても良く似ています。 感染してからつつが虫病は5日〜2週間位、日本紅斑熱は2〜10日で発症します。 発熱(高熱)や頭痛、関節痛を伴い、体幹部や手足に発疹が認められます。 また、ツツガムシやマダニ類の吸血した痕(刺し口)が認められます。
 つつが虫病と日本紅斑熱は、人から人へ感染しません。
つつが虫病と日本紅斑熱の治療方法
 テトラサイクリン系抗生物質の投薬により予後は良好です。
 しかし、治療が遅れると重症化し、経過も長くなることから、予防と早期診断・早期治療が大切です。
 全国的には、つつが虫病、日本紅斑熱ともに死亡例の報告があります。
 島根県でも、1999年4月の感染症法施行以降、つつが虫病による3例の死亡報告があります。
つつが虫病と日本紅斑熱の予防方法
 野山や畑、家の裏山等々に出かけるときは、ダニに刺されないよう次のことに注意してください。
・肌を出来るだけ出さないよう長袖、長ズボン、手袋等をしましょう。
・肌が出る部分には人用防虫スプレーを噴霧しましょう。
・地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりしないよう敷物をしましょう。
・帰った後はすぐに入浴し、体を良く洗い、新しい服に着替えましょう。
検査(医療機関向け情報)
 島根県保健環境科学研究所では、つつが虫病と日本紅斑熱の患者確認検査を行なっています。
 検査方法は、急性期血液及び痂皮からのリケッチア遺伝子の検出、ペア血清(急性期と回復期の血清)を用いた間接蛍光抗体法(IF法)による抗体測定です。
 詳しくは、最寄りの保健所へご相談ください。
感染症法に基づく取扱い
 4類感染症に指定されており、症状や所見及び病原体・血清学的に診断した医師は、直ちに最寄りの保健所に届出をすることが義務づけられています。
■ つつが虫病 届出基準・届出票
■ 日本紅斑熱 届出基準・届出票
ダニ媒介疾患

リンク
島根県感染症情報センター