鬼の舌震県立自然公園(S39.4.17指定)
【概説】
島根県奥出雲町にあるこの公園は、斐伊川(ひいかわ)の支流の馬木川(まきがわ)沿いの延長約3Kmの大渓谷・鬼の舌震(おにのしたぶるい)と周辺の山域からなっており、中心部分は昭和2年に国の名勝及び天然記念物に指定されています。また、昭和39年に県立自然公園に指定され、昭和55年には中国自然歩道としても整備されています。
この渓谷は、花崗岩の上を馬木川が浸食作用を重ねて作り上げていったV字谷の渓谷で、そそり立つ絶壁の間に風化水食された巨岩や奇岩、そして河床には、岩のくぼみに固い小石が入り、水の流れで回転して岩を削ることによってできる「おう穴」と呼ばれる、円筒形の穴などが見られます。
渓谷の遊歩道は、全道がバリアフリー化されており、車いすでも通ることができます。
渓谷の両岸は、イヌブナ、シデ、ナツハゼ、カエデ等の広葉樹林で、清流はそちらの間を縫って急流をつくり、またいたるところに深淵をたたえ、壮大な景観を展開しています。
神秘的な大自然の魅力を秘めた景勝地で、若葉の春、涼を呼ぶ夏、紅葉の秋と四季折々に変化する風情に心が和みます。
 
  
 
| 玉日女神社 | 鬼の落涙岩 | ||
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 鬼の舌震の名の由来となったワニ(鮫)が恋募った 玉日女命を祀った神社。 
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 鬼が涙を流しているかのようの見える岩。 | 
| 恋の吊橋 | 橋からの景色 | ||
|  | 高さ45m、長さ160mの大吊橋。橋の上から景色を楽しむことができる。 |  | 恋の吊橋からの景色。 とくに紅葉時期がおすすめ。 | 
| 遊歩道 | 小天狗岩 | ||
|  | 下高尾入口から宇根入口までの全道がバリアフリー化され、車いすでも奇勝を楽しむことができる。 |  | 下流部に向かう遊歩道の対岸にそびえる高さ約60mにも及ぶ大絶壁。その上部が烏帽子を被り、口を突き出した烏天狗に見えるのでこう呼ばれる。 | 
| 人面岩 | 千畳敷 | ||
|  | 自然の風雨と激流によって、石が岩を削るという珍しい現象によってできた“おう穴”が目にみえ、人の顔のように見える。 |  | 川面中央にどっしりと横たわる、面が平らな巨岩。節理により、巨岩が板状に割れたもの。 | 
| 水瓶岩(はんど岩) | 鬼の試刀岩 | ||
|  | 歩道の上流部の山手から見ると、昔、水を貯めておいた“水瓶”にみえるのでこう呼ばれる。 |  | 節理により、巨岩がきれいに真っ二つに割れている。鬼が刀の試し切りをした岩といわれている。 | 
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