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平成24年度ヒメバイカモ保全活動(その1)
島根県では、平成24年3月6日にヒメバイカモ(外部サイト)(しまねレッドデータブック:絶滅危惧I類)を「島根県希少野生動植物の保護に関する条例」(外部サイト)に基づく指定希少野生動植物に指定し、地域と連携した保全活動に取り組んでいます。
1.以下のとおりヒメバイカモの生育を阻害するツルヨシの除去作業を実施しました。
(1)場所
一級河川高津川水系高津川沖場橋から上流へ50m(鹿足郡吉賀町九郎原地内)
(2)日時
平成24年10月22日(月)13:00~15:30
(3)目的
ツルヨシを除去することによりヒメバイカモの光環境の改善を行い、安定的な生育地の確保及び種子等の供給源の確保を目的とする。
(4)参加者、参加団体(参加者計:約20名)
・地元住民(九郎原、有飯地区の皆さん)
・コウヤマキの会(地元保全団体)
・NPO法人アンダンテ21
・吉賀町教育委員会
・島根県益田県土整備事務所津和野土木事業所
・島根県西部農林振興センター
・島根県環境生活部自然環境課
(5)作業内容等
【作業前状況】
河床は一面ツルヨシで覆われており、水面を確認することができません。
【作業中状況】
参加者の背丈以上もあるツルヨシの刈り取り作業には皆さん苦戦していました。
また、長さのあるツルヨシの集積作業も一苦労です。
【作業完了状況】
ツルヨシの除去により水面が確認できるようになり、水中に太陽光が差し込む環境となりました。
作業範囲においてヒメバイカモは確認できませんでしたが、生育環境が整い今後はヒメバイカモの生育が期待できます。
さすがは清流高津川、飲めそうなぐらい透明度は高いです。
2.河川管理の一環として、以下のとおりヒメバイカモの生育環境を改善するための堆積土除去作業を実施しました。
(1)場所
一級河川高津川水系高津川沖場橋から上流へ40m(鹿足郡吉賀町九郎原地内)
(2)作業期間
平成24年10月24日(水)-10月26日(金)
(3)目的
堆積土を除去することによりよどみ部(流速減少部)を創出し、ヒメバイカモの流出防止を目的とする。
(4)実施者
島根県益田県土整備事務所津和野土木事業所(河川管理者)
(5)作業内容等
【作業中状況】
機械(バックホー)による堆積土の除去を行いました。
【作業完了状況】
堆積土除去が完了し、よどみ部が創出できました。
併せて堆積土上のツルヨシの根の除去も実施しました。
【上流部の状況】
活動箇所上流では6パッチのヒメバイカモを確認しました。
これらのヒメバイカモから、今回作業した場所への種子等の供給により発芽等が期待できます。
【最後に】
今回のツルヨシ除去+堆積土除去により、ヒメバイカモの生育環境はかなり改善されましたが、時間の経過とともにツルヨシが再度繁茂してくることが予想されます。
今後も継続して定期的なツルヨシ除去作業を行い、地域の宝であるヒメバイカモが生育できる環境を守っていくことが重要となってきます。
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)