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島根県農業試験場研究報告第18号(1983年3月)p1-7

 


チューリップ球根腐敗病の発生におよぼす栽培管理の影響


山田員人


摘要

 

  • 圃場において窒素の施用量を、また、ポットでの砂耕栽培において三要素を変えて栽培し、発病との関係を調査したが、一定の傾向は得られず、肥料要素が発病に対し、大きな影響をおよぼすことはないと考えられた。

 

  • 栽植密度や覆土の厚さは発病に大きな影響が認められなかった。

 

  • 本病は土壌温度が15度C以下では認められず、20度C以上で認められ、地温の上昇時期は早いほど発病が多くなった。また、土壌湿度が高い場合には発病が助長された。

 

  • 掘取後の球根は速やかに調製、乾燥、選別を厳重にして、外皮黒変球根など、保菌の疑いのある球根を取り除くと、その後の発病が著しく減少した。
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