• 背景色 
  • 文字サイズ 

島根県農業試験場研究報告第16号(1980年5月)p56-68

西条柿の系統選抜に関する研究(第1報)

島根県産西条柿の果実型について

 


 


河野良洋、伊藤武義、小豆沢斉


摘要

 生食用に適する西条柿の系統を選抜するために、1970年から1979年まで島根県産西条柿系統の果実型とその特性について、現地調査と高接調査を行った。得られた結果は次のとおりである。

 

  • 島根県産西条柿の系統は、果実の外観的特徴から石見、出雲、久手、日御碕、A型およびB型に分けられた。

 

  • 石見、出雲型は樹勢が強く、樹姿も直立性を示した。その他の型は石見、出雲型より樹勢がやや弱く、樹姿もやや開張性を示した。石見、出雲型はやや隔年結果性がみられたが久手、日御碕型は結実が良好であった。B、日御碕、久手型は熟期が早く、石見型および出雲型は遅かった。

 

  • 果実の大きさは久手、日御碕型が大きく、果形は出雲型が最もよかった。果色は久手、日御碕、B型が優れており、石見、出雲型は果尖の赤道部からへた部にかけての着色が遅れた。肉質は久手型が果肉繊維も少く、最もよかった。風味および食味は出雲、B、A型が良好であり、久手型はいずれも劣った。

 

  • 生食用に適する西条柿はB、日御碕、出雲型であると考えられる。
    back

お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
 nougi@pref.shimane.lg.jp
  <携帯・スマートフォンのアドレスをご利用の方>
  迷惑メール対策等でドメイン指定受信等を設定されている場合に、返信メールが正しく届かない場合があります。
   以下のドメインを受信できるように設定をお願いします。
  @pref.shimane.lg.jp