コンバイン排出わらの収集乾燥技術について（第１報）
結束わら連結装置の開発と収集、乾燥法の改良

細木俊樹、高野總十良、服部昭三、布野精治

摘要

　コンバイン排出わらの収集と乾燥のため、コンバインノッタで結束されるわら束を別のひもで連結する装置を試作した。この装置の性能とこれを使用したときの収集乾燥作業について次の結果を得た。

• この装置はノッタの結束軸に取付け、連結ひもはノッタの結束ひもと交差するようになるため、わら束とー緒に結束され、このひもによってわら束は連結される。

• 開発した連結装置は機構的には成功したが、これをノッタに装着すると、能率がやや低下した。

• 試作した装置の作業能率は作業が不調であったため、装着時の収穫作業量は14.1a/hr、結束、連結ミスの合計は7.1%で、能率、精度いずれもやや不良であった。

• 収集、運搬作業はトラクタのヒッチにフックを取付けて、連結ひもを引掛け、わら束を収集した。その圃場作業量は22.8a/hrであった。

• 連結したわら束は架干しの乾燥速度が最も早く、また降雨による影響も少なかった。含水率は収穫後12日で26−28%まで低下し、この間において変質はみられなかった。

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