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島根県農業試験場研究報告第13号(1975年12月)p42-56

グレインソルガム栽培の機械化に関する研究

 


 


服部昭三、高野総十郎、内部智充


摘要

 グレインソルガムの省力機械化栽培体系技術を確立するため、1972年から3か年にわたって,播種,収穫、乾燥及び作業体系について検討をおこない、次の結果を得た。

 

  • 株間平均5cm、1粒播きを目標に播種機の改良を行った結果、ほぼ1粒播きが可能となった。その場合の播種作業速度は0.3−.05m/sが適当で、作業速度が早くなると播種むらが多くなる。また播種精度を高めるには、種子の精選が必要である。

 

  • 市販の稲用自脱型コンバインによる収穫作業は、搬送部やこぎ口におけるトラブルが多く、最低速度でも脱穀処埋が過剰となるので連続作業は困難である。
    IAMGH732型の専用自脱型コンバインは、作業性能が良好で連続作業が可能でありほ場作業量は5.94a/hあった。
    自脱型コンバインで収穫作業を行なうには,グレイソルガムの生育条件をそろえることが特に重要である。

 

  • 実験用の径0.6m長さ4.0mの回転式乾燥機の場合温度250度C,回転数41rpmが適当であった。乾燥能力は毎時100kg程度であり、実用的には更に大きなものにする必要がある。

 

  • 機械栽培体系試験では25psトラクタを基幹として,耕起から収穫までの実作業時間は、10a当り5.6時間、乾燥終了まで14.7時間であった。この体系のうち管理作業の機械化と,作物条件をそろえることができれぱ、更に省力が可能である。
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