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島根県農業試験場研究報告第11号(1973年12月)p67-73

オキシャクナゲの繁殖に関する研究(第1報)

は種時期ならびに、は種およびさし木用土について

 


 


秋光昇


摘要

1.オキシャクナゲの実生繁殖におけるは種時期およびは種用土に関して試験を行なった。

 

・は種時期について

 無加温室にて'72年11月から'73年6月にかけて毎月1回は種した結果、いずれの時期でもよく発芽するが、早まきほど発芽日数を多く要した。一方、早まきほど生育がよいことから、無加温室では12月頃には種するのが有利であると考察された。

 

・は種用土について

 好適用土選定のため赤土、赤名土、浜砂、鹿沼土、ピートモス、水苔を用いて試験を行なった。用土による発芽率の差はほとんどなかったが、生育にはかなりの差異をあらわしていた。用土としては水苔が最も優れ、これに次ぐものはピートモスであり、浜砂はもっとも劣ることがみとめられた。用土の条件としては有機質を多く含み、膨軟で軽く、適度の保水、通気性のある清潔な用土が望ましいものと考察された。

 

2.ミスト繁殖床における好適さし木用土を選定するため72年8月に、赤土、赤名土、鹿沼土、まさ土、水苔を用いて試験を行なった。

 発根率はいずれも低く、わずかにまさ土区で30.0%、赤土区26.7%であり、カルス形成は多い区で赤名土の20.0%であったことから、好適さし木用土を選定するまでにいたらなかった。しかし、まさ土区で、生存個体が70.0%であったことは興味あることであり、活着率向上のための示唆を与えるものと考えられた。


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