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島根県農業試験場研究報告第10号(1972年10月)p120-158

 


ブドウ晩腐病の生態と防除に関する研究(第1報)
第一次伝染とその防除


尾添茂、多久和達雄、広沢敬之


摘要

 島根県でのブドウ栽培はデラウエアを中心として逐年盛んとなっているが、1964、'71年など晩腐病のため、露地ブドウがこうむった被害はきわめて大きい。そこで筆者らは晩腐病の生態と防除について研究をはじめているが、本報はおもにデラウエアについて行なったブドウ晩腐病の第一次伝染とブドウ発芽前の薬剤散布に関する試験研究結果を述べたものである。その項目は次のとおりである。

 

1.ブドウ晩腐病の第一次伝染に関する研究

 

 A.晩腐病菌潜在越冬枝上における分生胞子形成

 B.晩腐病菌分生胞子の飛散と発病

 

2.ブドウ発芽前の農薬散布と晩腐病防除効果に関する研究

 

 A.晩腐病菌潜在越冬枝への農薬散布と分生胞子形成阻止効果

 B.ブドウ発芽前の農薬散布ほ場試験


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