角田重資、上野良一、斎藤斉、小村定衛

摘要

　島根県農事試験場では戦後、直江試験地の廃止にともない、1946年より本場に園芸部を設け、そ菜の試験研究をはじめている。発足当時、諸種の事情からそ菜の品種改良を重要課題としてとりあげ、今日までエンドウの八雲、楽山、ハクサイの島交１号、タマネギの出雲中高黄、No19、ナスの島根交配１号、２号、ニンジンの大型五寸、キュウリの島根交配１号、２号、３号、西洋カボチャの金玉、日本カボチャのみさき、端境期用ツケナのビタミン菜、カブの新津田、メロンの芳露、芳麗、PR、新芳露、芳潤、麗玉、ラッカセイの島根１号、２号、３号などを育成した。

　1946年から1951年にわたり発足したこれら各種そ菜の育種は1963年をもって一応終了したが、以上の育成品種の中にはすでに採種を廃止したもの、必要度や普及性に乏しいもの、またすぐれた特性をもちながら世にしられる機会に之しく、普及の緩慢なものもあると思われる。以下筆者らが担当して育成し、今後なお普及の価値があるとみとめている品種について一括し、概要を報告する。

　・キュウリ：島根交配１号育成者角田重資、斎藤斉

　・キュウリ：島根交配２号育成者角田重資、斎藤斉

　・キュウリ：島根交配３号育成者角田重資、斎藤斉

　・ナス：島根交配１号育成者角田重資、小村定衛

　・カボチャ（洋種）：金玉育成者角田重資、斎藤斉

　・カボチャ（日本種）：みささ育成者角田重資、斎藤斉

　・メロン：新芳露育成者角田重資

　・メロン：芳潤露育成者角田重資

　・メロン：麗玉育成者角田重資、上野良一

　・ツケナ：ビタミン菜育成者角田重資、斎藤斉

　・タマネギ：NO19育成者角田重資、上野良一、小村定衛