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消費者被害注意情報201106号

 

その「もうけ話」、大丈夫ですか?投資詐欺被害相談が深刻化しています!

関係機関が繰り返し注意喚起してきた投資詐欺。けれども被害相談は一向に減らず、手持ち資金を全部つぎ込んでしまう人が後を絶ちません。

 

  • 4ヶ月間に県内で1億円を超える被害相談が!

 

未公開株・社債・鉱物権利などの販売と称し、架空もしくは価値のないものを売りつけて多額のお金をだまし取る投資詐欺。県消費者センターが受けた相談から投資詐欺被害が疑われる事例の「被害額」を計算したところ、平成22年度1年間でおよそ1億2千万円でした。これが今年度に入ると4月から7月の4ヶ月間で既に1億2千万円を超え、昨年度の3倍のペースで急増していることになります。主な要因は1件当たり被害額の増加で、相手の求めるままに資産のほとんどを振り込んでしまう深刻なケースが増えています。

 

・典型的な「劇場型投資詐欺」はこんな手口(おさらい)

投資詐欺は「劇場型」の形を取ることが少なくありません。劇場型詐欺ってなんだっけ、という方の為に簡単にご説明しましょう。

 

 ある日突然、消費者AさんのところにY社からこんな電話がありました。

Y社「抽選で選ばれたあなたに、この証券を買う権利が与えられました」

Aさん「興味ないです」

 数日後。別の業者・Z社から電話がかかってきました。

Z社「Y社の証券は値上がり確実ですが、当選した人しか買えないんですよ。あなたがY社から購入してくれたら、うちが高く買い取りますよ」

Aさん(ふーん。簡単に差額が儲かるなら買おうかな、ふふふ)

 そして購入後。

Aさん「あれ、大金はたいて証券を買ったのに肝心のZ社と連絡が取れないぞ?Y社の電話も繋がらない。......だ、だまされたー!」

 

 ね?こんな具合に、複数の人物が互いに無関係を装いながら裏でグルになって、無価値な商品を価値あるもののように思わせて売りつける、それがまるで舞台劇のようなので「劇場型詐欺」というんです。

 時には役場の職員を名乗って「その証券は安全ですよ」と保証してみせたり、「投資してくれれば震災復興に役立つんです」なんて人の善意につけ込んだ悪質な勧誘もあるようです。

 

  • 「怪しいな」「欺されたかも」と思ったら関係機関に相談を!

 

 投資は自己責任が大原則、だからこそアヤシイ投資話には耳を貸さないことが一番です。けれども悪い奴ほど言葉巧みに近づいてくるもの、誰もが被害者になり得ます。一方、被害を受けても色々な理由で誰にも相談できずにいる「隠れた被害」もあるでしょう。でも泣き寝入りは詐欺師を喜ばせるだけ。

「どうも怪しい話だな」「もしかしたら欺されたかも」と思ったらどうかためらわず、もよりの市町村役場消費相談窓口、県消費者センターまたは警察署にご相談ください。

 

相談電話県消費者センター0852-32-5916石見地区相談室0856-23-3657

 

 

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お問い合わせ先

環境生活総務課消費とくらしの安全室

〒690-0887 
島根県松江市殿町8番地3(島根県市町村振興センター5階)
TEL(消費生活相談/専門相談員が対応します):0852-32-5916
TEL(行政へのお問い合わせ)0852-22-5103,6787,6216
FAX(共通):0852-32-5918