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ノロウイルスに注意しましょう!

おなかが痛いときはノロウイルスは冬場に起こる感染性胃腸炎の主な原因の一つです。感染力が強く、家族や職場で感染が広がることがあります。特に、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者が感染すると重症化したり、吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。

 ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。

 皆様が周りの方々と一緒に予防対策を徹底していかなければなりません。

 

●症状は?

  • 吐き気やおう吐、下痢、腹痛、発熱など。軽い風邪のような症状や無症状の場合もあります。
  • 通常これらの症状が1〜2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
  • ただし、感染した人の吐物や便には大量のウイルスが排出されるので、感染しないために注意が必要です。

 

●どうすると感染するの?

 

ノロウイルスが口の中に入ると感染します。

 

1.感染した人のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐物から人の手を介して二次感染した場合

 ・・・例えば、トイレを例にして考えてみましょう・・・

  • 感染した人の用便後の手にはノロウイルスが付着している可能性があります。
  • 感染した人がトイレを利用した後に触ったドアノブ、水栓レバーなどにもノロウイルスが付着している可能性があります。
  • もし、ドアノブなどにノロウイルスが付着していたとすると、感染していない人がトイレを利用したときにドアノブなどに触るとその人の手にも付着します。
  • その人が不十分な手洗いをしていると、手にウイルスが残り、飲食や手が口に触れるといった機会を通じて、体の中に入り感染します。

 

その他にも・・・

2.家族や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合

3.食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合

4.汚染されたカキなどの二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合

5.ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合

 

 という経路により口の中にウイルスが入り感染します。

 

●感染しないためにはどんなことに注意すればいいの?

  • 手をしっかり洗うことが重要です。

 手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。

 調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やおむつ交換等を行った後には必ず行いましょう。

 爪を短く切って、指輪等をはずし、石鹸を十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。

 すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。

 石鹸自体には、ノロウイルスを直接失活化する効果は有りませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指からはがれやすくする効果があります。

 ※消毒用エタノールによる手指消毒は手洗いの代用にはなりませんが、一般的な感染症対策の観点からの補助として用いてください。

  • 下痢やおう吐などの症状があるときは、調理をしないか、やむを得ず調理をするときは素手で食品を触らないようにしましょう。
  • 食品を十分に加熱しましょう。

 一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる有効手段です。

 ノロウイルスの恐れのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃から90℃で90秒以上の加熱が望まれます。

 

●感染性胃腸炎と診断されたらどうすればいいの!?

 家庭や集団で生活しているような施設の利用者で、医療機関等で感染性胃腸炎と診断された方が出た場合、他の方に感染を広げないように注意しなければなりません。

 具体的には次のことに注意しましょう。

 

(1)吐物や便の処理をするときは十分注意しましょう。

  • 吐物・便を処理する人を決めておきましょう。

 不特定・多数の方で処理すると、かえって感染を広げてしまう可能性がありますので処理をする人以外は吐物や便に近づかないようにしましょう。

  • 処理する人を決めたら、エプロン、マスク、手袋を使って、使い捨ての紙で覆うようにして静かにふき取りましょう。
  • 吐物が乾燥してウイルスが舞い上がらないように出来るだけ速やかに行い、換気を十分に行いましょう。
  • ふき取った後は、消毒液(次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.02%になるように塩素系漂白剤等を薄めた液)で浸すように床をふき取り、その後水拭きをします。
  • おむつやふき取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。
  • この際に、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の消毒液(次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.1%になるように塩素系漂白剤等を薄めた液)を入れることが望ましいです。

 

(2)吐物や便が付着したリネン類を処理する際にも注意が必要です。

  • リネン等は、付着した汚物中のウイルスが飛び散らないように処理した後、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いします。しぶきを吸い込まないように注意してください。
  • 下洗いしたリネン類の消毒は85℃・1分以上の熱水洗濯が適しています。
  • 熱水洗濯が行える洗濯機がない場合には、塩素系漂白剤による消毒が有効です。その際も十分すすぎ、高温の乾燥機などを使用すると殺菌効果は高まります。
  • 布団などすぐに洗濯できない場合は、よく乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的です。
  • 下洗いを行った場所は消毒液(次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.02%になるように塩素系漂白剤等を薄めた液)で消毒後、洗剤を使って掃除をする必要があります。

 

(3)トイレ周辺の消毒

  • トイレ周辺や、感染した人の手が触れた場所(ドアノブなど)には、ノロウイルスが付着している可能性があります。消毒液(次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.02%になるように塩素系漂白剤等を薄めた液)を使い捨ての紙などに含ませてふき取りましょう。

 

 

※注意※

 今回紹介しました消毒液には塩素系漂白剤を使用しております。

 塩素系漂白剤は

 ・酸性タイプの洗浄剤を混合すると有害なガス(塩素ガス)が発生するため危険である。

 ・金属製品、繊維製品では腐食や変色を起こす場合がある。

 ・漂白剤であるため、色落ちする。

 ・使用時には十分に換気を行う必要がある。

 など、使用される製品に注意点が記載されておりますので、必ずご確認いただき、ご使用の際にご注意ください。

 

ペットボトルを利用した消毒液の作り方

 次に消毒液の作り方を紹介いたしますが、製品に記載のある注意点のほかに、次のことに注意してください。

 

 今回消毒液に用いる容器はペットボトルです。間違って飲んでしまうと大変危険ですので、「消毒液飲まないこと」など、注意書きをするとともに、一時的に保管する場合には子どもが簡単にふれる場所を避けて保管し、作ったらできるだけすぐに使い切るようにしましょう。

 

(作り方)

  • 市販の塩素系漂白剤(塩素濃度5%)を使用する場合の作り方です。
  • 作業中は、消毒液に直接触れないようビニール手袋などを装着してください。
    消毒液の作り方
    濃度 0.1%(50倍希釈) 0.02%(250倍希釈)
    使用場所 おう吐物・便で汚染された場所や衣類の消毒 調理器具・床・トイレのドアノブ・便座などの消毒
    作り方

    1.500mlのペットボトルに水を

    500mlペットボトル約半分入れる

    (2)ペットボトルのキャップ2杯分

     (10ml)の漂白剤を入れる

    (3)さらに水を加え全体を500mlとし、キャップをしてよく降り混ぜる。

     

     ※ペットボトルに「消毒液飲まないこと」など注意書きをする。

    (1)2リットルのペットボトルに水を約半分入れ

    2リットルペットボトル

    (2)ペットボトルのキャップ2杯

     分(10ml)の漂白剤を入

     れる

    (3)さらに水を加え全体を2リットルとし、キャップをしてよく降り混ぜる

     

     ※ペットボトルに「消毒液飲まないこと」など注意書きをする。

     

●関連リンク先


お問い合わせ先

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電話番号 08512-2-9701(代表) 総務医事課につながります。
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