ノロウイルス食中毒・感染症に注意!!
12月に入り、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の患者が急増しています!
ノロウイルスは感染力が非常に強く、食品を介して感染する食中毒だけでなく、嘔吐物や環境を介して人から人に直接感染します。
感染した人が食品を調理し、手指を介して食品を汚染し、食中毒がおこる事件が多発しています。
ノロウイルスに感染すると、嘔吐、下痢、発熱などの症状が出ます。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い方は重症化したり、吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、また治療は点滴などで病気の不快な症状を和らげる対処療法に限られますので、かからないようにすることが重要です。予防対策を徹底しましょう!
ノロウイルスにはどうやって感染するの?
ノロウイルスは口からウイルスを摂取することで感染します。感染するルートとしては以下のルートが考えられます。
1.ノロウイルスに感染した人の吐いた物や、下痢便を触った手から感染
(嘔吐物や下痢便で汚染されたトイレのレバーやドアノブ、蛇口などを触った手から感染することもあります。)
2.感染した人の作った料理から感染
3.ノロウイルスを含む二枚貝を食べて感染
ノロウイルス感染を予防するには?
ノロウイルスの予防は手洗いと消毒が基本です。
以下の点に注意してノロウイルス食中毒・感染症を予防してください。
1.健康管理をおこないましょう!
ノロウイルスは家族や学校で感染が拡大します。予防のためには、自分だけでなく家族の健康にも注意するようにしましょう。
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2.正しい手洗いをしましょう!
ノロウイルスは手につくことが多く、手を介して食品や環境を汚染します。 ノロウイルスは正しい手洗いで洗い流すことができます。 しっかり石けんで手を洗いましょう!
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3.消毒でウイルスをやっつけましょう!
ノロウイルスは強いウイルスで、正しい消毒でやっつけないと長い間環境中で生存し、繰り返し感染症や食中毒を起こします。 正しい消毒でノロウイルスをやっつけましょう!
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◆食べ物に注意! 冬場のカキなどの二枚貝にはノロウイルスが含まれていることがあります。貝類は生で食べず、しっかり焼いて食べましょう。 |
◆正しい手洗いのタイミング 1.トイレに行ったあと 2.調理をする前 3.食事の前 4.おむつの処理をしたあと 必ず手洗いをしましょう。
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◆アルコールは効きません! アルコールでノロウイルスを殺すことはできません。ノロウイルスに効果のある消毒方法は、塩素消毒と加熱消毒です。 |
◆家族の健康に注意! ノロウイルスは人から人に簡単に感染します。自分だけでなく、家族の健康管理もしっかりおこないましょう。嘔吐、下痢がある場合はすぐに医療機関を受診するようにしてください。 |
◆汚物処理のあとは手洗いを! 患者の汚物や吐物をさわったあとや掃除したあとは入念に手洗いとうがいをしましょう。 |
◆塩素消毒の方法 調理器具などは、洗剤などで十分に洗浄し、塩素濃度200ppmの次亜塩素酸ナトリウムで浸しながらふきます。 嘔吐物の処理には1000ppmの次亜塩素酸ナトリウムを使用します。 ※次亜塩素酸ナトリウムはキッチンハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤の成分です。
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◆調理に注意! 嘔吐、下痢がある時は、できるだけ直接食品を取り扱わないようにしましょう。
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◆汚れやすいところは入念に! 指先や爪の間、手首などは洗い残しが多い場所です。しっかり洗いましょう。 |
◆加熱消毒の方法 熱湯または火で85℃1分間以上になるよう加熱します。 |
ノロウイルスの消毒について
ノロウイルスは、感染した人の下痢便や嘔吐物にたくさん含まれています。このような汚物を適切に処理しないと、ノロウイルスは生き残り、家庭や調理場を汚染してしまします。
下痢便や嘔吐物、汚れが考えられるトイレなどは、正しい消毒方法で消毒する必要があります。
嘔吐物・下痢便の処理のしかた
嘔吐物・下痢便を正しく処理することでノロウイルスを効果的にやっつけ、自分も感染を防ぐことができます。
1.使い捨て手袋、マスク、エプロンをする。
※嘔吐物周辺には人がよらないようにしましょう。 ※処理時は換気を十分におこないます。 |
2.嘔吐物は使い捨ての布やペーパータオルで外側から内側に向けてふき取る。
※嘔吐物は目に見えないしぶきが周囲1mに飛び散っています。 |
3.使用した布やペーパータオルはビニール袋に入れて封をし、燃えるゴミで捨てる。
※ビニール袋は二重にし、消毒液をしみこむ程度に入れるとしっかり消毒できます。 |
4.嘔吐物が付着していた床や周囲を消毒液を浸したペーパータオルや布で覆うか、浸すようにふく。
※10分たったらとりのぞき、水拭きをしましょう。布やタオルは3とおなじように処理します。 |
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5.処理後は必ず手洗いをする。マスクや手袋は3と同じように処理する。
※手洗いは2回しましょう。うがいをするとより効果的です。
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6.使い捨てできないエプロンは、85℃の熱湯で煮るか、消毒液に漬けることで消毒します。
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7.布類に付着した汚物の処理方法
◆寝間着やシーツに汚物がついた場合 汚れをふきとったあと消毒液に浸し、他のものと分けて洗濯しましょう。
◆消毒液が使えない布団や絨毯などに汚物がついた場合 1から3と同じ手順で汚物をとりのぞいたあと、スチームアイロンをしっかり当てて加熱しましょう。 |
!!こんな処理方法はNGです!!
衣服や手に嘔吐物がついてしまう処理の方法は、自らの感染をまねきます! |
消毒液のつくりかた
ノロウイルスはアルコールでやっつけることができません。嘔吐物や下痢便の処理、トイレの消毒には塩素系の消毒液を使用しましょう。
ノロウイルスを消毒するための塩素系消毒液は市販のハイターやブリーチなど次亜塩素酸ナトリウムをふくむ塩素系漂白剤(塩素濃度5%)を使い、作ることができます。
消毒する場所や用途によって、消毒液のつくりかたが少し変わります。
1.汚物が付着した床や衣類、トイレなどを消毒する場合
塩素濃度0.1%(1000ppm)の消毒液を使います。
塩素系漂白剤(塩素濃度5%)を使用し、50倍に希釈します。
2.トイレのドアノブや便座、調理器具、おもちゃなどを消毒する場合。
塩素濃度0.02%(500ppm)の消毒液を使います。
塩素系漂白剤(塩素濃度5%)を使用し、250倍に希釈します。
消毒方法は以下のパンフレットを参考にしてください。
また、ペットボトルなどを使用して消毒液を作る場合は、「消毒液」と表示するなどして誤飲を防ぎましょう。
関連サイト・パンフレット
ノロウイルス感染症・食中毒の予防に関する情報が掲載されています。併せてご覧ください。
関連サイト
お問い合わせ先
出雲保健所
〒693-0021 島根県出雲市塩冶町223-1 島根県出雲保健所 TEL :0853-21-1190 FAX :0853-21-7428 E-mail:izumo-hc@pref.shimane.lg.jp