陶山専門研究員「研究功績賞」受賞
平成29年1月26日、東京大学で開催された第50回、森林・林業技術シンポジウムで、森林保護育成科の陶山大志専門研究員が研究功績賞を受賞しました。
この賞は全国の都道府県の公設林業研究機関で構成される、全国林業試験研究機関連絡協議会が、森林・林業、木材に関する研究に顕著な業績を上げた者に対して、全国から毎年10名を選んで表彰しているものです。
陶山専門研究員は、これまで樹病に関する研究業績を多数上げてきましたが、今回、「樹木の樹幹内部の診断手法」に関する研究が高く評価されました。
この研究は、外観から発見することが極めて困難な内部の腐朽や空洞を、樹幹を叩いたときの周波数(共振周波数)で樹幹内部を診断する、横打撃共振法と呼ばれる手法によって診断できることを示したものです。また、測定が簡易で、安価な機器の開発・実用化に向けた研究を行ったことや、街路樹などが樹幹内部の腐朽による倒伏危険性の有無判定に、全国の樹木医が多用していることも評価されています。
受賞の様子
診断のイメージ。樹幹に当てた装置(左下)の反対側を叩く。腐朽の程度まで判定可能。
診断装置「ぽん太」として共同開発した県内企業が販売。
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