県民の森について
県民の森の位置、自然環境について
県有林は島根県が所有し、整備、管理をしている森林です。
飯南町、雲南市、邑南町の3市町にまたがる大小6団地(和恵、頓原、吉田、下来島、八神、瑞穂)、総森林面積1,706haからなります。
標高550mから1200mに及び数多くの動植物が生息し、特に標高800m付近からは県内でも数少ないブナ群生林があるなど自然環境にも恵まれていることから、和恵・頓原・吉田3地区の県有林(1,675.43ha、県有林の98%)を平成5年から「県民の森」として指定し、森林とのふれあいの場、憩いの場として県内外の多くの皆さまに利用いただいています。
県境をなす山稜には、大万木山(標高1218m)、毛無山(1062m)の山が連なります。
神戸川、斐伊川支流河川の源流となっており出雲地方を流れる二大河川の分水嶺となっています。
落葉広葉樹を主体とする植物相、暖温帯から冷温帯の植生の構成種まで多くの植物が見られ、
標高800m付近から上部には、この標高では日本のほぼ南限とされるブナを主体とする植物相がみられます。
県民の森赤来地区
県民の森赤来地区は県有林の現場管理の中心となってきた和恵県有林の区域であり、県内でも古い人工造林の歴史を持ちます。
おおむね標高800mまでは、主に木材生産を目的にスギやヒノキ、マツが植えられています。
天然林は、標高800mあたりからブナ、ミズナラなどが多く分布し、豊かな生態系が育まれています。
飯南町ふるさとの森:宿泊施設、ふるさとの森キャンプ場、山野草園
平成19年3月飯南町が森林セラピー基地認定を受け、和恵県有林内の遊歩道の一部がセラピーロードとして活用され始めました。
研修館(現森のホテル「もりのす」)周辺エリアは、飯南町が進める森林セラピー事業に活用されていることから
平成21年度に研修館、オートキャンプ場、山野草園等6haを飯南町へ譲渡しました。
飯南町ではこれらの施設を活用して「飯南町ふるさとの森」の名称で森林セラピー事業を推進しています。
県民の森頓原・吉田地区
頓原・吉田地区は標高1,218mの大万木山(おおよろぎさん)及びブナ林を中心とした天然林が大半を占める自然豊かな場所です。
大万木山を中心に、吉田毛無山、等検境を繋ぐ遊歩道、避難小屋、展望施設を整備し、四季折々の美しい自然を満喫して頂けるよう整備しています。
大万木山山頂周辺にはブナ林、サンカヨウ自生地が拡がります。
野外活動時の注意
山林内では様々な生き物が暮らしています。
春から秋にかけての行楽シーズンは、野山の動植物にとっても活動が活発になる時期です。
自然観察など野山に入る際には、草木のかぶれや虫刺され等の予防を行いましょう。
服装や気を付けたい動植物等についてまとめましたので、参考にしてください。
お問い合わせ先
中山間地域研究センター
島根県中山間地域研究センター 〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207 TEL:0854-76-2025 FAX:0854-76-3758 Mail:chusankan@pref.shimane.lg.jp