県民の森:野外活動での注意
【帽子】
日射病予防や頭の保護に、また春先や秋口には防寒用に必要です。
【長袖・長ズボン】
転倒時や草木のかぶれ、ハチ、アブ、マムシなどから身を守るためにも、夏でも長袖・長ズボンを着用ください。
綿製品やジーンズ等、汗で濡れると乾きにくいものは体温が奪われやすくなります。
乾きやすい登山用・スポーツ用のものを着用ください。
【雨具】山の天気は変わりやすいので必要です。
上下の分かれた、蒸れにくい素材のものが良いです。防風着、防寒着としても利用できます。
【ザック】荷物が容量の8割で収まる程度がちょうどよい大きさです。
【靴】日帰り登山では靴底が滑りにくく足首まで固定できるトレッキングシューズが最適です。
【携帯電話】林内では圏外になることも多いです。季節や天候により条件は異なりますが、山頂では比較的繋がります。
【行動食】お弁当とは別に、アメ、クッキーなどを用意し、休憩時にエネルギー補給をしましょう。
森の歩き方
【上り】
上りでは後ろ足をつま先で蹴らずに、腿の力で足を引き上げ、足裏全体で着地するようにします。
また、斜面が急になるほど小股歩行をし、急坂ではつま先を逆八の字に気味で上がります。
【下り】
下りでは足への負担は上りより大きくなります。歩幅を小さくし、足全体で着地のショックを吸収するように下ります。
【休憩】
およそ1時間に10分程度の休憩をとり、水分やエネルギーを補給します。
山歩きに慣れていない人は30分ごとに5分休憩と間隔を詰めても良いです。
森でのマナー
【早道はしない】
登山道以外の場所には森を横切って踏み固められた早道がついている場所がありますが、登山道を外れて歩くことは止めましょう。
地表の植生がはぎ取られ、森林荒廃の原因となったり、思わぬケガに繋がります。
【マナーを守ろう】
県民の森では、動物・植物・昆虫を採ったり傷つけたりすることを禁止しています。
また、持ち込んだ食べ物、ゴミなどはお持ち帰りください。
危険な動植物について
(参考)
島根県ホームページリンク:ツキノワグマの被害にあわないために
【ツキノワグマ】
県民の森は全山、ツキノワグマの生息地となっています。
1人で山に入らず、鈴をつけるなどしてこちらの存在をクマに知らせながら歩きましょう。
【マムシ】
県民の森ではマムシも全域に生息しており、4月〜11月頃まで見られます。
春や秋は日なたなどの暖かい場所、夏は谷川沿いや岩の陰など涼しい場所によくいます。
攻撃性は弱いので防衛範囲内に進入しなければまず噛まれることはありません。
むやみに草むらに入ったり、素手で地面や石をつかんだりしないようにしましょう。
噛まれてしまったら慌てず、速やかに病院で手当を受けてください。
【スズメバチ】
9月〜11月頃まで活動が活発になります。
頭や目など黒いものや香水や整髪料など芳香性のあるものをめがけて攻撃する習性があります。
巣に近づくと一部のハチが警戒し周辺を飛び回るので、静かに速やかにその場から離れてください。
手で追い払うことはかえって危険です。また巣の近くにとどまることは非常に危険です。
刺されたら流水で患部を流して毒を絞り出してから冷やし、市販の抗ヒスタミン剤を含んだステロイド軟膏を塗ります。
【かぶれる植物】
(画像:左からツタウルシ・ヤマウルシ・ハゼノキ・ヤマハゼ)
ウルシの仲間の中では、触ると炎症を起こす植物があります。ツタウルシは最も毒成分が強く、かぶれる人が多い植物です。
かぶれ防止には、長袖・長ズボンを着用ください。
お問い合わせ先
中山間地域研究センター
島根県中山間地域研究センター 〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207 TEL:0854-76-2025 FAX:0854-76-3758 Mail:chusankan@pref.shimane.lg.jp