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島根県で発生した毒きのこ(写真紹介)

(R2.8.25更新)

 

毒きのこの種類はかなり多いですよ

 本県での発生が確認・記録された野生きのこは約780種で,毒きのこ(加熱不足によって中毒症状を生じるなど注意を要すきのこを含めて)は160種以上と考えられます。そのうち103種を写真で紹介します。(参考図書:長澤栄史監修「日本の毒きのこ」学習研究社)

 

[写真を見るにはここをクリック]

 

 これほどたくさんの毒きのこ(注意を要すきのこを含む)が発生していることを知って下さい。これらを正しく鑑定し,食毒を判定するのは難しく,詳しい情報は専門機関で確認して下さい。島根県の場合「島根県中山間地域研究センター」で受け付けます。

 

覚えておきたい毒きのこ

 図鑑に記載されている毒きのこは200種以上あり,そのほとんどが本県でも発生しています。これらのうち,まず覚えておきたい毒きのこを次の3つのグループに分けて紹介します。重複せずに数えると14種になります。写真を見るにはグループ名をクリック。

 

【グループI】当センターへの鑑定依頼が多い毒きのこ

(発生頻度が高い,あるいは一度にたくさん採れるきのこ)

 クサウラベニタケ,ツキヨタケ,オオワライタケ,ハイイロシメジ,スギヒラタケ

 

【グループII】食用きのこと間違えられる毒きのこ

(栽培きのこや美味しい野生きのこと似ている,以前は食用にされていたが現在は毒性が判明したきのこ)

 クサウラベニタケ,ツキヨタケ,カキシメジ,ニガクリタケ,ハイイロシメジ,スギヒラタケ

 

【グループIII】死亡する危険性がある毒きのこ

(死亡例が報告されている,あるいは猛毒成分が確認されたきのこ)

 ドクツルタケ,シロタマゴテングタケ,タマゴタケモドキ,フクロツルタケ,ツルタケダマシ(ここまでの5種はテングタケ科のきのこ),ニセクロハツ(写真なし),ニガクリタケ,カエンタケ,スギヒラタケ

 

クサウラベニタケには要注意

 きのこ狩りでは,誤って毒きのこを食べないようにと誰もが思っているはずですが,毎年のようにきのこ中毒が発生しています。本県でのきのこ中毒事例の記録をみると,原因となったきのこはクサウラベニタケとツキヨタケである場合が大半を占めます(県薬事衛生課ホームページ)。また,記録・公表されていない事例もたくさんあり,聞き取れたきのこの特徴からそのほとんどがクサウラベニタケによる中毒と推測されます。

 クサウラベニタケは食用のホンシメジやウラベニホテイシメジ(本県の一部の地域ではオオハギ,イッポンハギなどと呼ばれている)と色や形が良く似ており,間違えて食用にされます。主な中毒症状は嘔吐,下痢,腹痛です。

 

きのこ中毒を防ぐには種名を特定するしかありません

 きのこ狩りを楽しまれる方からお話を伺うと,「調べなくてもだいたい分かる」,「自分は体質的に大丈夫」との意見が多いことに驚かされます。本県でも12本が致死量とされる猛毒きのこが発生していますので,食べてしまってからでは遅いですよ。

 種名が判ればおのずと食毒が判明します。種名が判らなければ他にいかなる理由があっても食用きのことはいえません。それでも万一食べてしまってきのこ中毒が疑われる場合(初期症状は嘔吐,下痢,腹痛、悪寒,頭痛,めまい,しびれ,けいれん,脱力感,発汗,のどの渇きなど)は,一刻も早く医療機関で受診して下さい。

 

当センターでは、きのこ鑑定を受け付けています(無料)

 鑑定にはきのこ実物の提示が必要です。また,生え方(樹木から,地上から,本数など)や周辺の樹木などが鑑定の手がかりになるため,情報提供をお願いします。

 

 電話:0854-76-2025,担当:冨川,宮崎

 


お問い合わせ先

中山間地域研究センター

島根県中山間地域研究センター
〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207
TEL:0854-76-2025 FAX:0854-76-3758
Mail:chusankan@pref.shimane.lg.jp