柿本人麻呂
生没年不詳歌人
万葉集の代表的歌人であり、今も歌聖として崇められる柿本人麻呂だが、その伝記や生没年は不詳だ。柿本人麻呂にまつわる謎は尽きない。萬葉集巻二(223)『柿本朝臣人麻呂、石見國に在りて死に臨みし時に、自ら傷みて作る歌一首。鴨山の磐根し纏ける吾をかも知らにと妹が待ちつつあらむ』。人麻呂は晩年、石見国府の役人をし、そして石見国で死んだといわれている。まさに、文学散歩には格好のミステリアスな人物である。
●主な作品
『万葉集』に柿本朝臣人麻呂作歌(長歌約20首・短歌約70首)、柿本朝臣人麻呂歌集(約370首)
●謎につつまれたゆかりの地
生地、終焉の地ともに大和・近江・石見の諸説がある。終焉の地は本県石見地方の湯抱・江津・浜田・益田の各地に諸説がある。人麻呂が役人として赴任した石見国府の所在はあきらかになっていないが、浜田市上府町から下府町にかけての平野といわれる。
戸田柿本神社(益田市)
人麻呂の生誕地といわれる地に建てられ、庭内の遺髪塚など貴重な遺跡がある。
大崎鼻灯台より高角山を望む(江津市)/石見のや高角山の木の際よりわが振る袖を妹みつらむか
高角山はいづこ?
『万葉集』の詞書きには妻、依羅娘子と別れて石見から上京するときに詠んだとある。高角山は、他の歌には「打歌の山」と詠まれ、特定の山というより石見の山を象徴している。後に江津市の高角山、益田市の高津山や大道山など様々な解釈がなされている。
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