西谷墳墓群
国指定史跡(2000年指定)
指定名称「西谷墳墓群」
所在地:島根県出雲市大津町
斐伊川左岸の丘陵上に位置する、弥生時代後期の墳墓群です。3・2・4・9号墓(築造順)は全国最大級の四隅突出型墳丘墓で、代々の出雲平野の王が葬られたと考えられています。平成12年に国史跡に指定され、平成22年に史跡公園「出雲弥生の森」として整備が完了しました。墳丘が大きく損なわれていた2号墓は内部に展示室を設けて、全体を築造時の姿に復元しています。3号墓は詳細な発掘調査が行われ、埋葬の様子などが詳細に解明されました。裾周りの列石、貼石のみ復元し、墳丘に登って見学できるよう埋葬施設を平面的に展示しています。また4号墓も墳丘を保護したうえで整備しています。巨大な墳丘の上に登ると、弥生時代の王が目にしたであろう出雲平野を見渡すことができます。
史跡に隣接する出雲弥生の森博物館では、西谷墳墓群の出土品や模型、調査時の様子を展示しているほか、出雲市内の遺跡について総合的に展示していますので、ぜひ史跡公園とあわせて見学ください。
整備された3号墓、左奥に2号墓
出雲市提供
墳墓群配置イラスト
出雲市提供
西谷墳墓群史跡公園
本公園は「西谷の丘」に、弥生時代後期から古墳時代、そして奈良時代にかけてたくさんの墓が造られ、墳丘を持つ墓だけでも27基が密集する「西谷墳墓群」の一部を整備した公園です。
特に弥生時代後期~終末期に造られた6基の四隅突出型墳丘墓は、出雲の権力者たちの墓として全国的に有名です。公園内では、四方の隅が突きだした独特の形をした墳墓を見ることができます。
上空からみた西谷墳墓群
出雲市提供
3号墓
「西谷の丘」の最初の王墓で、弥生時代後期後葉に造られたものです。突出部を含めた規模は約52m×42m、高さ4.5mです。墳丘斜面や裾まわりには25,000個の河石が貼られています。発掘調査により、鉄剣、ガラス勾玉や管玉、大量の土器(地元山陰のほか、吉備系、北陸系の土器を含む)などが発見されました。その調査成果をもとに、出雲弥生の森博物館では復元した王の姿や葬儀の様子を展示しています。
整備された3号墓(南から)
出雲市提供
2号墓展示室
3号墓の次の代の王墓です。大部分が破壊されていましたが、発掘調査で巨大な墳墓であったことが判明しました。突出部を含めた規模は約46m×29m、高さ3.5mです。ガラス腕輪や、葬儀に使用した土器などが発見されています。史跡公園では築造当時の墳墓の姿を復元し、また墳墓内部の展示室では埋葬の様子を模型で再現しており、自由に見学できます。(年末年始を除く。9時00分~16時30分)
2号墓展示室内の埋葬施設模型
出雲市提供
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遺跡から出土した遺物等が展示されています
出雲弥生の森博物館(外部リンク)
国史跡「西谷墳墓群」の研究成果を展示公開・情報発信するとともに、出雲市文化財の調査・研究と保護・活用を一体的に推進する施設です
お問い合わせ先
文化財課
島根県教育庁文化財課
〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
TEL 0852-22-5880 FAX 0852-22-5794
E-mail : bunkazai@pref.shimane.lg.jp
・文化財愛護協会のお問い合わせは、
TEL 0852-22-6725
E-mail : shimanebunkaaigo@pref.shimane.lg.jp
・銃砲刀剣に関するお問い合わせは、
TEL 0852-22-6612
E-mail : juhoutouken@pref.shimane.lg.jp