波来浜遺跡

県指定史跡(2013年指定

指定名称「波来浜遺跡」

所在地:島根県江津市後地町

周辺地図(外部リンク)

 海岸線から約800m離れた砂丘裾部に広がる遺跡で1969年、砂採取の際に土器や人骨が出土したことから知られるところとなりました。1971・1972年に最初の発掘調査がおこなわれ、12基の墳墓が確認されています。そのうち2基は弥生時代中期中葉に造られたもので、山陰でも最古級の貼石墓として注目されます。特に、高さ0.9メートルの墳丘と扁平な貼石を持つ2号墓は、四隅突出型墳丘墓が誕生する前段階の墳墓の形態を示すものとして重要です。

 完全な形の土器がまとまって出土しており、波来浜遺跡出土の弥生土器は一括して1970年、島根県の有形文化財に指定されました。出土品は古代出雲歴史博物館で展示しています。

 現地は調査後に埋め戻されているため見学できるものはありませんが、遺跡の立地環境を観察することは可能です。国道9号から南側に入る脇道近くに標柱があり、ここから松林を登った砂丘一帯が波来浜遺跡です。

 

遺跡全景

波来浜遺跡の調査状況

江津市教育委員会提供

出土品

波来浜遺跡の出土品

江津市教育委員会提供

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