島根県指定史跡（1964年指定）

指定名称「妙蓮寺山古墳」

所在地：島根県出雲市下古志町妙蓮寺山

周辺地図（外部リンク）

　６世紀後半に築かれた全長49ｍ程の前方後円墳です。後円部が丘陵の先端近くにあるため、前方部は後円部より３ｍ程度高い位置にあります。南西に開口する横穴式石室は、自然石と割石で構築されています。

　玄室と羨道を含めた長さは８ｍ程で、奥壁は一枚石、側壁は下方に大型の石を置き、その上に数段自然石を積んでいます。玄室は奥行きが幅の約２倍と細長く、玄室と羨道の境には柱状の石材（立柱石）がせり出す両袖形となっています。

　玄室の右側には凝灰岩の巨石を刳り抜いて造られた横口式の家形石棺が１基置かれており、縄掛突起が蓋に３個、身に１個あります。大刀、馬具、鈴釧等の副葬品が確認されています。

　玄門には２枚の板石を観音開きになるように据え、その手前に直径30cm、長さ105cmの円柱状の石を置いて閉塞する珍しい構造になっています。

観音開き状の玄門閉塞石

出雲市提供

横穴式石室

出雲市提供

石室実測図

出雲市提供

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整美に加工された横穴式石室

上塩冶築山古墳と同時期の切石積石室

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史跡から出土した遺物等が展示されています

国史跡「西谷墳墓群」の研究成果を展示公開・情報発信するとともに、出雲市文化財の調査・研究と保護･活用を一体的に推進する施設です