島根県指定史跡（1986年指定）

所在地：島根県大田市仁摩町仁万

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　仁万平野北東の砂山の上にある古墳時代後期の古墳です。直径約20ｍの円墳で、墳頂部の盛土は流出しており天井石の一部が露出しています。江戸時代からたびたび調査がされていますが、本格的な発掘調査は1980年代に行われています。

　発掘調査により、横穴式石室と家形石棺、金銅装円頭大刀や銅鋺、須恵器などの土器が多数出土しました。

　古墳は現在埋め戻されており、石室内部の見学はできません。

明神古墳発掘調査当時の様子

大田市教育委員会提供

　横穴式石室は右袖式で、奥壁には１枚の巨石を縦方向に置き、隙間をやや小ぶりな石で塞いでいます。

　天井部は発掘調査時にはすでに崩落しており、石室内部の正確な高さは不明です。

　石棺は二つの縄掛突起をもつ家形石棺で、蓋には四角形の穴が開いていました。

明神古墳横穴式石室と家形石棺

大田市教育委員会提供

　出土遺物には、金銅装円頭大刀などの大刀や鉄鏃、鉄斧、銅鋺（蓋）、完形の提瓶などを含む須恵器などがあります。

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