浜寄・地方遺跡

所在地:島根県益田市高津町

 浜寄・地方遺跡は、中国山地に源を発し日本海に向けて北流する高津川の下流に位置します。弥生時代から江戸時代までの溝や建物跡などが見つかりました。特に弥生時代の水田跡は明瞭に畦(あぜ)が残っていて、当時の高津川西岸の低地一帯に水稲が営まれていたことがわかる貴重な発見となりました。

遺跡全景

浜寄・地方遺跡(空中写真)

島根県教育庁埋蔵文化財調査センター提供

浜寄・地方遺跡の発掘調査

 益田道路建設に伴い、2002年から2004年に発掘調査が行われ、弥生時代中期ごろの水田跡が見つかりました。水田の一区画の大きさは、長辺20メートル、短辺3~5メートルで、畦により整然と区画された状態で20枚ほどの水田区画が確認されました。花粉分析やプラント・オパール(植物の細胞がガラス質化したもの)分析によって、水田であったことがわかりました。

水田の画像

浜寄・地方遺跡で見つかった水田跡(白線で囲った部分が水田の区画)

島根県教育庁埋蔵文化財調査センター提供

畦畔の画像

検出された畦

島根県教育庁埋蔵文化財調査センター提供

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