楯縫郡神名樋山（大船山）
出雲市多久町

出雲市多久町の大船山（標高327ｍ）が楯縫郡の神名樋山です。出雲国風土記には「みねの西に石神あり。高さ一丈(約3m)、周り一丈。こみちの側に小石神百余ばかりあり。」と書かれています。大船山の山頂近くには、じっさいに「烏帽子岩」と呼ばれる大岩があり、まわりには大小の岩があります。出雲国風土記はじつにくわしくこの山を描写 しています。また、日照りのときにこの「石神」を祭れば、かならず雨が降る、とも書かれています。 　大船山の岩陰からは弥生時代末から古代にかけての土器が出土しており、古代の信仰がしのばれます。