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「古代歴史文化賞」記念シンポジウム(東京会場)を開催しました。

第3回古代歴史文化賞の受賞作品決定を記念して、下記のとおり東京でシンポジウムを開催しました。

 

【開催概要】

◇日時:平成28年2月6日(土)13時開13時30分ー16時30分(予定)

◇会場:銀座ブロッサム(銀座中央会館)ホール(東京都中央区銀座2ー15ー6)

◇主催:奈良県

◇協力:島根県、三重県、和歌山県、宮崎県

◇後援:朝日新聞社

 

詳細についてはこちら↓

 チラシ(外部サイト)古代文化センターフェイスブックバナー(外部サイト)

 

 

第3回古代歴史文化賞決定記念イベント(島根会場)を開催しました。

日時:平成28年1月17日(日)13時30分から16時15分まで

場所:くにびきメッセ国際会議場(松江市学園南)

概要

◆主催者あいさつ(島根県溝口知事)

溝口知事

◆受賞者紹介(古代歴史文化賞選定委員金田章裕委員長)

金田選定委員長

◆来賓あいさつ(島根県議会絲原議長)

絲原議長

 

◆第1部:受賞記念講演

「アイヌ民族の成り立ちと古代日本」

瀬川拓郎(せがわたくろう)氏(第3回古代歴史文化賞大賞受賞者:旭川市博物館長)

アイヌ民族は毛皮獣など豊かな北海道の資源を背景として弥生文化を受容せず狩猟民として生きてきたこと、古代日本の本州の人々と活発に交易を行っていたほか、13世紀には現在のサハリンや大陸方面にまで進出して当時の元と領土争いするなど対外進出を図っていたことなどについて語っていただきました。

瀬川拓郎氏

 

「火山灰の下から蘇った東国の古墳時代」

若狭徹(わかさとおる)氏(第3回古代歴史文化賞優秀作品賞受賞者:高崎市文化財保護課長)

群馬県にある榛名山は5世紀と6世紀の2回大噴火しましたが、その火山灰等に埋没した保存状態のよい集落遺跡の調査結果から、当時の豪族による地域経営や大規模な水田経営の様子などをもとに、200メートルを超える巨大前方後円墳など多くの古墳を生み出したこの地域の当時の政治経済状況がどのようになっていたのか解説していただきました。

若狭徹氏

会場の様子

 

◆第2部:アヅマ・イヅモ・エミシ対談

瀬川拓郎氏×若狭徹氏×平石充(島根県古代文化センター専門研究員)

出雲でつくられた碧玉製管玉などの玉が北海道や東国でも見つかっていること、島根半島の沿岸部の「十六島」や「恵曇」などの地名にアイヌの影響が考えられること、集落の水源管理など地域経営の方法でも東国と出雲で共通点が見られることなどについて語り合っていただきました。対談前

対談横

 

 

11月4日、「第3回古代歴史文化賞」受賞作品が決定しました。

古代歴史文化に関する優れた書籍を表彰する「第3回古代歴史文化賞」の大賞および優秀作品賞が以下のとおり決定しました。

また、古代の歴史文化に関する人々の関心を高めた功績に対する特別賞を決定しました。

 

<古代歴史文化賞大賞>(1点)

「アイヌ学入門」講談社

著者:瀬川拓郎(せがわたくろう)

概要:単一の性格で捉えられがちなアイヌ民族論を複合的な視座から再構成し、アイヌに留まらず広く日本の文化や民族の形成などについても考えさせる作品。

 

<古代歴史文化賞優秀作品賞>(4点)

「一瓦一瓦からみる日本古代史」淡交社

著者:森郁夫(もりいくお)

概要:古代寺院から出土する瓦について、7世紀前半の飛鳥寺から8世紀の国分寺の瓦まで、1寺院の瓦を1枚取り上げてその特徴と歴史的背景を丁寧に解説した作品。

 

「東国から読み解く古墳時代」吉川弘文館

著者:若狭徹(わかさとおる)

概要:榛名山の噴火で埋没し、当時の姿がそのままパックされた非常に保存状態の良い群馬県西部の遺跡を取り上げ、古墳時代の地域社会とはどのようなものであったかを総合的に描き出した作品。

 

「平安人の心で『源氏物語』を読む」朝日新聞出版

著者:山本淳子(やまもとじゅんこ)

概要:平安時代に描かれた源氏物語をリアルに感じ深く読み取るため、当時の政治・社会状況や貴族の慣習などの時代背景を、物語の各帖のあらすじとともに、65篇にわけて解説した作品。

 

「万葉集と日本人」KADOKAWA

著者:小川靖彦(おがわやすひこ)

概要:万葉集がいかによまれ、利用され、写され、伝えられてきたかを古代から現代まで時代順に叙述し、よみ方に現れる日本人の心性の歴史を明らかにした作品。

 

<古代歴史文化賞特別賞>(1名)

上田正昭(うえだまさあき)京都大学名誉教授

 

選定委員会後、記者会見が開かれ、数多くの取材陣が集まりました。

溝口知事が大賞瀬川氏に正賞美保岐玉を渡しています

大賞の瀬川拓郎氏に賞を贈呈する溝口知事

 

5名の受賞者の方々が著作を手にして並んでいます

受賞者(代理含む)の方々

第3回古代歴史文化賞について

古代歴史文化賞は、古代歴史文化の学問的基礎が踏まえられつつも、一般読者にとって読みやすくおもしろい書籍のうち最も優れたものを表彰します。

4月22日に選定委員会を開催し、第3回古代歴史文化賞を下記により実施することを決定しました。

目的

島根県・奈良県・三重県・和歌山県・宮崎県の5県共同で古代歴史文化に関する書籍を表彰することを通して、国民及び県民の歴史文化への関心を高めることを目的としています。

受賞書籍の決定

有識者、新聞社などが推薦した作品のなかから、古代歴史文化賞選定委員会において受賞作品を選定します(一般公募は行っておりません)。

 賞の内容

 古代歴史文化賞大賞1点、優秀作品賞4点

対象書籍

古代歴史文化に関する書籍で、選定の直近3年度に初版で出版され、書店等で販売されているもののうち、次に掲げる要件を概ね満たすもの。

(1)日本の古代に関して執筆されている。(※1,2)

(2)一般読者にとって分かりやすくおもしろい。

(3)学術的基盤に基づいている。

(4)単著を基本とする。

なお、次の書籍は対象外とします。

(1)専門家向けの学術書、専門書

(2)空想的なもの、フィクションのもの

(3)漫画(ただし、分かりやすくなるようにページ中に挿絵を入れている程度の書籍は対象とします。)

(4)写真集

(5)特集、テーマの一部として雑誌に掲載されたもの

※1古代に関する事柄が記述されている書籍であれば分野は問わず幅広く対象とします。

たとえば学問分野では、考古学、歴史学、文化人類学、民俗学、歴史地理学、文学、国語学、美術史、

 建築史、自然科学などのほか、学際的な視点で執筆された書籍も対象となります。

※2地域を主題とした書籍であっても全国の動向との関連が分かるものなどは対象とします。

スケジュール

・10月下旬ノミネート作品発表

・11月上旬第2回選定委員会開催、受賞作品の発表及び表彰式(東京)

・1月表彰記念イベント(島根)

・2月表彰記念イベント(東京)

第3回古代歴史文化賞チラシ

問い合わせ先

〒690-8502

島根県松江市殿町1番地

島根県古代文化センター

TEL:0852-22-6725

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