維持放流って何?
今日の御部ダムです。
今日は『御部発電所』が電力会社の作業により停止したため『維持放流』を行いました。
『維持放流』とは、
河川の流水の正常な機能の維持のための放流のことで、自然環境を守るためなどを目的に行います。
普段、御部ダムではダム湖に貯まった水を発電に利用し、下流にある『御部発電所』から放流しています。
発電所が何かの理由により停止した場合、ダム中腹にある常用洪水吐口から水が出ていないと、
ダムからは水がまったく流れなくなります。
三隅川の場合、御部ダム地点で毎秒約1トンの水が流水の正常な機能の維持に必要な水の量とされています。
毎秒1トンといってもどのくらいかわかりませんね。
御部ダムの『維持放流』では、毎秒1トンの水を流速から計算して調整しながら放流しています。
ということは『維持放流』の水は毎秒1トンの水の量を実感できるチャンスなのです。
ちなみに今日の『維持放流』は、朝の放流開始時には、常用洪水吐口からは水が流れていませんでしたが、
夕方には、毎秒約0.5トンの水が流れていました。
『維持放流』では、常用洪水吐口から流れる水は計算に考慮しないため、ここから毎秒1トン以上、
合わせて毎秒2トン以上流れるまでは『維持放流』を行うことにしています。
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