三瓶山「室の内」の紅葉(大田市)
大平山から眺める女三瓶山の紅葉(H25.11.1撮影)
県内には、紅葉の見所がたくさんありますが、ぜひ一度訪れていただきたいのが、三瓶山東の原から登ったところにある大平山(たいへいざん)から眺める「室の内」の紅葉です。
三瓶山は、男三瓶、女三瓶、子三瓶などいくつかの峰が環状に連なっていますが、これらの峰に取り囲まれた中央の凹地が「室の内(むろのうち)」と呼ばれます。この凹地は最末期に噴火を起こした火口で、直径1km以上、約3600年前に形作られたと考えられています。大平山は、室の内から噴出した溶岩などが堆積してできた山と考えられ、大平山の頂上からは、男三瓶、女三瓶、子三瓶が室ノ内を取り囲む、自然林の一大パノラマが広がるため、紅葉もまた圧巻です。
アクセス情報
大平山へは、東の原にある観光リフト(往復大人670円・小人460円片道大人460円・小人310円)を利用すれば片道約10分ぐらいでリフト終点に到着し、そこから大平山まで歩いて3分ほどです。
三瓶観光リフト
営業期間:4月から11月(12月から3月は休業)
営業時間:午前8時30分から午後4時50分まで(山頂側最終時間は午後4時30分)
定休日:毎週火曜日
TEL:0854-83-2020
東の原エリア(大田市観光協会のホームページ)
http://www.visit-ohda.jp/716.html(外部サイト)
東の原周辺地図(しまね自然公園ガイド「大山隠岐国立公園三瓶山エリア」のページ)
室の内を歩いてみよう
ここ(大平山標高854m)まで来たら、せっかくですので、室の内(標高673m)まで降りてみましょう(しっかり歩ける靴を履きましょう!!)。リフト終点近くに室の内展望台がありますが、その脇に続く遊歩道で室の内まで往復1時間程度です。ここには、三瓶山第3の池「室の内池」があります。西の原に近い「浮布池」や、北の原の三瓶自然館に近い「姫逃池」は訪れたことがあっても、この「室の内池」を見たことがあるという方は少ないのではないでしょうか?
「室の内池」は、火口原に形成された火口湖ですが割合浅く、最深部でも最大2m弱といわれています。東西に約150m、南北に約100mの大きさで、水位は年間を通じてほぼ一定です。池には放流されたコイが生息しているほか、春から夏にかけてヒキガエルの産卵地、おたまじゃくしの生息地となっています。
「室の内池」のそばには「鳥地獄」と呼ばれる二酸化炭素を噴出している噴気孔があります。この近くで酸欠になった小動物が死ぬことがあるため、このような名前が付けられました。今もまだ三瓶火山が生きている証拠でもあります。
ご注意とお願い!!
室の内一帯は、大山隠岐国立公園の三瓶山地区の中でも最も重要な地域(言わば『聖域』)であり、「特別保護地区」という大変規制の厳しい地域に指定されています。あらゆる動植物の採取はもちろん、1枚の落葉、石ころ1つさえも持ち出すことはできません。ご理解とご協力をお願いします。
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)