• 背景色 
  • 文字サイズ 

平成24年度ヒメバイカモ保全活動(その2)

 島根県では、平成24年3月6日にヒメバイカモ(外部サイト)(しまねレッドデータブック:絶滅危惧I類)を「島根県希少野生動植物の保護に関する条例」(外部サイト)に基づく指定希少野生動植物に指定し、地域と連携した保全活動に取り組んでいます。

 この度、河川工事場所に生育するヒメバイカモを保護するための移植作業を行いました。

 

(1)工事場所

一級河川高津川水系高津川塔尾橋上下流(鹿足郡吉賀町六日市地内)

 

(2)移植場所

 一級河川高津川水系高津川沖場橋上流(鹿足郡吉賀町九郎原地内)

 

(3)作業日時

平成24年12月7日(金)9:30〜11:30

 

(4)目的

 工事により消失する可能性のあるヒメバイカモを保護するために上流部への移植を行う。

 

(5)実施者、立会者

 ・地元住民

 ・NPO法人アンダンテ21

 ・島根大学汽水域研究センター國井教授(アドバイザー)

 ・吉賀町教育委員会

 ・有限会社村上建設(工事請負者)

 ・島根県益田県土整備事務所津和野土木事業所(河川管理者)

 ・島根県環境生活部自然環境課

 

(6)作業内容等

【作業前状況】

 工事区域内に生育するヒメバイカモです。

 左の写真のヒメバイカモは塔尾橋の下流20mの場所にあったもので、大きさは長さ60cm、幅60cmぐらいです。

 右の写真のヒメバイカモは塔尾橋の上流20mの場所にあったもので、大きさは長さ70cm、幅40cmぐらいです。

 そのほかにも数株の「切れも」等が工事区域内にありました。

ヒメバイカモ1ヒメバイカモ2

 

【採取の作業状況】

 気温は1度と低いですが水温は12度と高いので、寒さはそれほどでもありません。

 (胴長を着ていたので汗ばむほどでした。胴長最高!)

 ヒメバイカモに負担を与えないよう根からの採取を行いました。

作業1作業2

 

【移植の作業状況】

 今年の10月に生育環境改善活動を実施した沖場橋上流(吉賀町九郎原地区)への移植を実施しました。

 ヒメバイカモの流出防止対策として、根部付近に竹の杭を打ち込み、移植したヒメバイカモの上流部には大きな石を置きました。

移植1移植ヒメバイカモ

 

【作業完了状況】

 工事区域内にあった2パッチのヒメバイカモをリスク分散のため、5パッチに分けて移植しました。

 また、工事区域内で採取した「切れも」等は試験的に沖場橋上流左岸側の用水路に移植しました。

 移植した全てのヒメバイカモが活着し、大きく成長してくれるように関係者が連携して見守ります。

全体写真用水路移植

 


お問い合わせ先

自然環境課

島根県庁 自然環境課   〒690-8501   島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階
   Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係)
           0852-22-5348/6433(自然公園施設係)
   0852-22-5347/6377/6516(自然保護係)
           0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係)
   Fax:0852-26-2142
   E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表)
                 shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)