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動物関係情報

(写真)動物愛護棟の全景

動物愛護棟の全景

迷子の犬をなくすために

 

1.迷子の犬の運命

健所では、依然として多くの迷い犬を保護しています。

この犬たちは、元の飼い主が見つからず、新しい譲渡先もない場合、大変残念ですが処分せざるを得ません。

飼い犬を迷子にさせない、あるいは迷子になっても見つかる方法ってあるのでしょうか?

運命を決するのは何でしょうか?

2.いなくなった犬を飼い主が効果的に捜すには

 

迷子犬の行動パターン

出雲保健所において、平成18年度から19年度に管内の保護収容犬返還状況と失踪届のデータを調査したところ、ある一定の傾向があることが分かりました。

迷子犬として出雲保健所に保護収容された後、無事飼い主さんの元に返還された犬について、家から保護された地点までの移動距離を調べたところ......

家の周り半径0.1kmまでで12%の犬が保護されていました。

0.1から0.5kmの間では41%の犬が保護されており、圧倒的多数を占めました。

半径3km以内では合計95%の犬が保護されていました。

また、家から保護された地点までの方角については、東西南北どの方角にも同じような割合で移動しており、特徴は見出せませんでした。

(図)返還犬の移動距離

迷子犬の移動距離別%

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飼い主が効果的に捜すには

飼い犬がいなくなった場合、あてもなく捜すのはとても大変ですが、以上のことから次のように捜すのが一つの効果的な方法と思われます。

まず家の周囲を捜してみましょう。

家の周囲にいなければ、半径100mから500mの間を重点的に捜してみましょう。

 ・普段の散歩コースでお気に入りの場所はありませんでしたか?

 ・オス犬ならメス犬を飼っているお宅の近くにいることもあります。

それでも見つからなければ、半径3Kmまでを捜してみましょう。

犬を散歩させている人に声をかけてみましょう

犬を散歩させている人に聞いてみましょう。

犬を散歩させている人なら、犬だけが歩いている姿を見ると、とても気になるものです。

特徴を書いたチラシ(できれば写真付き)を渡し、もし手がかりがあれば連絡してもらえるようお願いしてみましょう。

3.飼い主さん、お願いします!

 

犬には鑑札と済票(狂犬病予防注射済票)を着けてください

犬の登録をするともらえる鑑札、毎年1回の狂犬病予防注射をするともらえる済票(狂犬病予防注射済票)、これらは狂犬病予防法で犬に着けることになっています。

ちゃんと着けておけば記載してある番号を台帳と照合することにより、すぐに飼い主が分かり、迷子になっても飼い主に連絡することができます。

ところが、これらを装着した犬は非常に少ない現実があります。装着は法律で決まっているだけではありません。迷子になったとき、飼い主の元に返せるというとても大きな意味があるのです。

(写真)鑑札と注射済票

犬鑑札 注射済票

 

所有者明示をしましょう(迷子札、マイクロチップ装着)

他にも所有者明示をする方法があります。

 

1)迷子札の装着

名前や電話番号を書き込める迷子札は、最近はいろいろなデザインのものが市販されていますからお好みで選べますし、保護した人がその場から飼い主に連絡することができます。

 

2)マイクロチップの装着

これは幅2mm、長さ12mm程度の小さなICチップであり、読み取り器を使えば1頭ずつに割り当てられた世界でただ一つの15桁の番号が表示されます。

一旦埋め込めば脱落する心配もありませんから、盗難予防にもなります。

埋め込みは動物病院に相談してください。

なお、令和4年6月1日からマイクロチップ装着等に関する制度が変わりました。詳細はこちら(島根県薬事衛生課ホームページ)

 

(写真)迷子札とマイクロチップ

迷子札 マイクロチップ

 

迷子の届出は一刻も早く

もし犬がいなくなった場合、一刻も早く保健所や警察に届け出てください。

島根県では迷子の犬を保護収容した場合、1週間は公示期間として保護し、保健所のホームページ上でも写真付きで迷子情報を掲載しています。

しかし、それを過ぎて飼い主が見つからなければ、一部譲渡できる犬を除いて非常に残念なことですが処分せざるを得ません。

処分されてから届け出ても遅すぎるのです。

時々は鎖や首輪のチェックをしてください

鎖が切れそうになっていないか、首輪がゆるすぎないか、ナス環がくたびれていないか、

フェンスが低すぎないか等、犬が逃げ出してしまう要素がないか、時々はチェックしてください。

室内飼いは、常にドアの開閉に注意してください。

花火大会や雷が鳴るときはご注意

犬にとって花火や雷はとても恐いものです。

パニックになって家を飛び出してしまう犬も少なくありません。

翌日、保健所には必ず犬がいなくなったという届出があります。

外飼いの犬も、そういうときは庭に一人ぼっちにしないで玄関に入れてやるなどの配慮をしてください。

高齢犬には特に注意を

失踪届を調べてみると10歳以上の高齢犬が30数%もいました。

これは高齢犬の痴呆による徘徊例も少なくないことが疑われます。

動物の帰巣本能といいますが、これを過信するのは禁物です。

ましてや高齢犬は視覚聴覚が衰え、交通事故も心配です。

ですから、高齢犬こそ外に逃げ出すことがないよう適切な配慮をしてやることが必要です。

事故を防ぐために

逃げ出した犬が通行人を咬んだ、という咬傷事故が後を絶ちません。

普段はおとなしい犬でも、出会い頭に驚いて人を咬んでしまうことがあります。

また、車にはねられたり側溝に落ちたりと、犬自身が事故に遭うこともあります。

そのような事故が起こらないためにも、飼い犬が逃げ出さないように普段から注意を払い、放し飼いは絶対にしないようにしましょう。

 


お問い合わせ先

出雲保健所

〒693-0021 島根県出雲市塩冶町223-1
       
             島根県出雲保健所

   TEL :0853-21-1190
   FAX :0853-21-7428
   E-mail:izumo-hc@pref.shimane.lg.jp