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衛生害虫等の駆除例

(1)ハチ

 ハチは産卵管が変化した「毒針」で刺します。従って、刺すのはすべて雌です。刺すハチは、スズメバチ類、アシナガバチ類、ミツバチ類等の社会性のハチが主であり、これらのハチの特徴は「腰」が細くなっていることです。
刺された場合、普通の人であれば、局部が赤く腫れ上がり、痛みが数日続く程度ですみますが、ハチ毒アレルギーの人(10万人に1〜10人)は刺される度に過敏体質になり、また死亡するケースもあります。その場合、数十分以内という例が多く、毒蛇よりもめざましく短時間です。
なお、毒性は、ミツバチ類、アシナガバチ類、スズメバチ類の順に強くなります。
〔駆除方法〕
ハチはどちらかといえば益虫であり、こちらが攻撃したり、刺激を与えない限り人を襲うことはなく、アシナガバチ類やミツバチ類であれば、刺されても腫れて、痛みがある程度ですむので、幼稚園や小学校など危険な場所でない限りは、そっとしておく方がよいでしょう。活動時期は、早いところで5月頃から始まり、秋頃には居なくなります。
なお、駆除する場合は、以下の方法で行います。

□ビニール製雨合羽、厚手のゴム手袋、長靴など、できるだけ刺されにくい服装を着用し、夕方暗くなってから、直接またはビニール袋や網等をかぶせた状態で、ハチ用殺虫剤を巣に噴霧します。なお、本作業を行う前に抗ヒスタミン剤を服用しておくことをお勧めします。
□上記の方法はアシナガバチ類やミツバチ類であればさほど危険ではありませんが、スズメバチ類は失敗したときなど大変危険ですので、できるだけ専門の業者に依頼することをお勧めします。
□刺された場合は、毒を薄めるために傷口を水でよく洗った後、患部に冷湿布し、抗ヒスタミン軟膏を塗ると効果があります(アンモニアはほとんど効果がない)。その後、気持ちが悪い、発熱したなどの症状が出た場合は、速やかに医師の診断を受けてください。
□なお、刺された時、ハチは興奮して「フェロモン」を出し仲間に知らせるので、速やかにその場を離れてください。

(2)シラミ

シラミ類は一生を通じてヒトに寄生し、幼虫、成虫ともに血を吸います。アタマジラミとコロモジラミの1世代は約1ヶ月で(卵は約1週間で孵化)、成虫の寿命は1〜1.5ヶ月程度、ケジラミの1世代は約1ヶ月である。なお、吸血源から離れたアタマジラミやコロモジラミは数日間生存することが可能です。
シラミ類の寄生による主症状は強い痒みです(但し、寄生した数が少数の時はかゆみがない場合もあります)。アタマジラミでは髪の毛で覆われている頭部全体に痒みがあり、コロモジラミでは衣服の折り目や縫い目に多くの個体が潜んで吸血するので、その部分に痒みを訴えることが多く、ケジラミでは陰毛の被毛部全体に激しい痒みを伴います。

〔駆除方法〕
駆除方法には、薬品による方法と物理的な方法があります。

(薬品による方法)
直接散布用殺虫剤「スミスリンパウダー」(薬局などで市販)を3日おきに4回(卵には薬が効かないため)、1回に7グラム程度を頭に散布します。散布した後、約1時間で洗髪します。(なお、使用量・使用方法等については、念のため薬に添付されている説明書で確認してください。)

(物理的方法)
□2週間ぐらい毎日洗髪する。
□目の細かい櫛やブラシでよく髪をすく。
□下着、タオル、シーツ、枕カバー等は毎日取り替え、熱湯処理してから洗濯する。
□ケジラミの場合は陰毛等を剃る方法もあります。

(共通事項)
□落ちた髪の毛から感染することがあるので、隅々まで掃除し、取ったゴミは速やかに処理する。
□タオル、はちまき、帽子等の共用をしない。
□学校、保育園、幼稚園、寮などの集団生活の場で発生した場合や感染者に同居家族がいる場合は、一斉に駆除しないとピンポン感染を起こし根絶は難しくなりますので、一斉に駆除する。

(3)ダニ

ダニは身の回りに普通にいるものですが、生活に適した環境((1)食べかすやフケが多い、(2)温湿度が高いなど)になると大発生をおこし、痒み、皮膚炎、アレルギー等を引き起こす害虫です。
前述したように、高温多湿を好むため、その環境が自然につくられる春から夏にかけて増える傾向があります。

〔駆除方法〕
室内ダニの基本的な駆除方法はすべて同じで、ダニにとって住み易い環境((1)高温多湿、(2)エサが豊富にある、(3)隠れ易い場所がある等)を作らないことが基本です。

□できるだけ換気をこまめにし、いつも乾燥した状態を保つようにする。また、炊事中は特に換気扇を回すようにする。
□こまめに掃除をして、ダニの住みかになる埃を取り除く。
□衣類、寝具の洗濯をこまめにする。熱湯による消毒も効果的です。
□天気の良い日は布団を干す。
□畳やカーペットも年に2回程度は干すようにする。
□被害が大きい場合には、市販の殺虫剤(燻煙剤、注入式殺虫剤など)も効果があります。しかし、殺虫剤はいずれも一時的なものなので、上記の駆除方法が基本となります。
□イエダニなどでは、ネズミやペット(小鳥など)が原因になっていることがあるので、ネズミの駆除や鳥かご等をこまめに掃除する。また、家の軒先に鳥の巣がある場合は、状況によっては取り除く方がよいでしょう。
□コナダニの大量発生を防ぐために、食品類は湿気の少ないところに保存する。

(4)ノミ

 ノミは体長が1.5〜4mm程度であり、また飛び跳ねるので、比較的存在がわかりやすい害虫で、時期的には春から夏に多く見られ、温暖で湿度の多いところを好んで生息します。
ノミの生活史をみると、完全変態であり、卵、幼虫、さなぎ、成虫と成育します。発育期間はまちまちですが、早いもので2週間、遅いもので100日程度かかります。吸血するのは成虫のみで、幼虫はゴミの中の有機物や成虫の糞を食べて成長します。
成虫は雄雌ともに吸血し、寄生の種特異性が厳密でないため、ヒトノミが猫や犬などを吸血したり、ネコノミやイヌノミなどが人を吸血することがあります。
かまれた後のかゆさや腫れはその人の体質などによってかなり違いがありますが、一般的に、かゆさがかなりしつこく残り、数日間続きます。また、何日かたって掻くとまたかゆさがぶり返すこともあります。
〔駆除方法〕

最近被害が多いものはネコノミで、1)ペット(ネコやイヌ)に起因するものや、2)野良猫が物置等に侵入することにより発生するものがあります。よって、ペット自身を清潔するとともに、ノミが住みにくい環境を作ることが基本になります。
なお、駆除においては、下記の方法が効果的です。

(ぺットに寄生するノミの駆除)
□まず殺虫剤入りのシヤンプ一でぺットを洗浄し、ノミを櫛でとって駆除する。
□次に駆除効果を持続するために、スプレ−剤や粉剤をペットの体に直接散布する。
(薬剤の種類・使用方法に関しては、ペットショップや獣医師等に確認して下さい)
□ノミ取り首輪を使用する。

(室内のノミの駆除)
□カーペットや畳の隙間など埃のたまりやすい場所を念入りに掃除し、卵・幼虫・成虫を吸い取る。
□カーペットや畳の上に、ゴキブリ用エアゾールを軽く噴霧する(毛先がぬれる程度にする。多量にまくと油分が残る。)か、スミスリンの粉剤を散布し、その後掃除機で吸い取る。
□ノミ用の燻煙剤を使用する。薬剤は卵、さなぎには効きにくいので反復して実施すると効果的である。

(屋外のノミの駆除)
□ノミは縁の下、庭の茂み、樹木や植え込みの下に隠れているので、庭草を刈って落ち葉、ごみ等を除去した後、有機リン系の薬剤(粉剤)を散布する。

(その他)
□周辺に野良猫がいないか確認し、存在が確認された場合は、1)床下等敷地内に侵入させないようにする、2)野良猫の居場所や家の周辺に粉剤(バイテック、スミチオン(いずれも市販品)など)をまく。
□天気のいい日にはペットが愛用している毛布やクッション等を干す。

(5)ムカデ

 普段は屋外の草むらや落ち葉の下、石垣の間など陰湿な所に生息しており、小型昆虫や小動物などを襲って食べます。よって、ゴキブリや明かりに誘われて集まった昆虫を捕食するために屋内などにも侵入してくることがあります。また、5〜8月が産卵期であり、そのころに活動が活発になります。
ムカデの習性として、自分から人を襲うことはないが、攻撃されたり、刺激を与えられると、瞬時にかみつく敏捷な行動をとります。
ムカデの持つ毒はきつく、かまれるとしびれと伴う激痛があり、局部は赤く腫れ、痛みがなくなるのに1週間以上もかかり、黒っぽいシミが1ヶ月以上残ることもあります。
〔駆除方法〕

今のところムカデの有効な防除策はなく、ムカデの侵入を完全に防ぐのは困難ですので、家の回りの落ち葉などの清掃、整理、除草などして、ムカデの住み難い環境にすることが重要です。
一般によく実施されている防除方法を以下に示します。

□床下、家の周りにダイアジノンなどの粉剤や乳剤(市販している)をまく。
□家の回りに消石灰を帯状にまく。
□直接駆除する場合は、ゴキブリ用エアゾールが有効です。
□かまれた場合は、アンモニアか抗ヒスタミン剤を付けると効果的ですが、痛みがひどい場合は医師に相談した方がよいでしょう。

(6)ゴキブリ

 日本では約40種類のゴキブリが記録されているが、その殆どが野外生活をしており、屋内に住むものは約10種類程度です。本来は暖かい地方の生き物ですが、暖房設備が良くなってきたことや食料が豊富にあることなどの理由により、日本中で見られるようになりました。
ゴキブリが好む場所は、1)暖かい場所、2)湿気がある程度保たれている所、3)暗い所(夜行性)、4)狭い所(腹部と背中が触れるくらい)、5)エサや水場に近い所であることから、台所の調理台の隙間、冷蔵庫の裏に潜むことが多く、時にはテレビの中等を住みかにすることもあります。ゴキブリは、隠れ家では成虫も幼虫も群がって生活しており、そこに卵鞘が生みつけてあり、黒糞もたくさん見られる。
ゴキブリの害としては、(1)直感的な不快感、(2)悪臭(油臭いにおい)、(3)病原菌(食中毒腸炎、腸チフス等)の運搬、(4)食害が挙げられます。
〔駆除方法〕
ゴキブリの防除には、まずゴキブリが住みにくい環境を整備することが一番効果的です。そのためには、例えば、

□流し台に残っている調理くずはポリ袋等に入れ、ゴキブリが入れないフタ付き容器に入れる。
□食器はその都度きちんと洗い食器棚に保管する。
□食材は密封できる容器に保管する。
□通路、潜み場所、侵入経路になりそうな隙間や穴をふさぐ。
□台所の整理整頓、清掃、清潔を心がける。

などを、家庭で実践してみてください。

実際の駆除方法としては、以下に示すように「薬剤による駆除」と「捕獲による駆除」があります。なお、薬剤の使用に際しては添付されている注意書きをよく読んで正しく使いましょう。

(直接噴霧処理)
市販のエアロゾールタイプ薬剤をゴキブリやその潜伏場所等に直接噴霧することにより殺す最も一般的な方法です。薬剤が直接かからないと、あまり効果はありません。
(残留処理)
ゴキブリの通り道や潜んでいそうな場所に、効き目の長い薬剤(有機リン系の薬剤)を予め塗布しておく方法です。薬剤を塗布してから1カ月程度は薬の効果があります。
(薫煙処理)
薬剤を部屋中に充満させて殺す方法です。棚や引き出しは開けて薬剤が隅々まで届くようにします。(但し、食器や食品はビニール袋に入れて,薬品がかからないようにします。)効果は持続しないため、定期的に実施するのが望ましいです。
(毒餌処理)
毒餌(ホウ酸団子など)をゴキブリの通りそうなところに設置します。数ヵ所に仕掛けるとより効果的です。なお、使用の際には、小さな子供さんが口に入れてしまわないよう十分注意をしましょう。
〜ホウ酸団子の作り方〜

ホウ酸団子の作り方にはいろいろな方法がありますが、ここではタマネギや小麦粉等を使った方法を紹介します。
(材料)
□ホウ酸(市販品)250g
□タマネギのおろしたもの大さじ1杯(約18g)
□砂糖大さじ2杯(約36g)
□小麦粉1カップ(約140g)
□牛乳適量
(作り方)
1)ホウ酸、タマネギ、砂糖、小麦粉をよく混ぜ、少しずつ牛乳を加えて耳たぶ位の固さになるまで混ぜ合わせる。
2)直径2〜3cmぐらいに丸めて団子を作り、ベタつかない程度に乾かす。
3)出来上がった団子をアルミ箔で作った皿などに入れ、ゴキブリのいそうな場所や、通り道などに置いておく。
(留意点)
□子供が間違って口にしないように置き場所等には注意しましょう。
□1年くらいは効果があります。
□作業時はゴム手袋を使用し、作業後は石けんで手をよく洗いましょう。
□ホコリがかぶらないよう覆い等をしておくとより効果的です。
(粘着トラップによる処理)
市販の粘着シートをゴキブリの通りそうなところに設置し捕獲する方法です。

(7)ネズミ

 日本の家屋などにいる主なものは「ドブネズミ」、「クマネズミ」、「ハツカネズミ」です。
都市部においては、1)建物が複雑化して住みかにしやすい場所がたくさんあること、2)空調設備が整っているため生活に適した環境であること、3)エサが豊富にあること等の理由で増加傾向にあり、食害の他、電線や電話線、ガス管などを囓るなどの被害がでており、爆発事故や火災を起こすこともあります。
ネズミは基本的に夜間活動性であり、一般に日没後30〜60分と日の出前30〜60分に活動が活発になります。しかし、昼間でも目が見え、人などが居ないところでは昼間でも活動することから、いわゆる夜行性ではなく、外敵などから身を守るために夜間行動しているようです。
ネズミは行動する通路が一致しており、その通路の状況が変わらない限り変更しないという性質を持っており、ネズミの通路上は体脂と体についた汚れによって黒光りしていたり、糞が落ちていたりします。
〔駆除方法〕

駆除の基本は、ネズミの住みにくい環境を整備することが基本となります。具体的にはゴキブリの駆除と同様で、1)食物の管理、2)通路の遮断、3)潜み場所の除去などが挙げられます。
実際の駆除方法としては器具による駆除と殺鼠剤による駆除があり、いずれもネズミの通りそうな場所、潜みそうな場所に配置します。
なお、完全駆除は難しいので、専門業者に依頼することをお勧めします。

(器具による駆除)
捕獲器、粘着紙等により、捕獲する方法です。薬剤駆除と併用するとより効果的です。
(殺鼠剤による駆除)
急性毒性、又は累積毒性のある薬剤を用いる方法です。
(共通事項)
捕獲したネズミは、生ゴミとして出す等適正に処理してください。なお、生ゴミとして出す場合は、必ず殺してから出してください。

(8)ヤスデ

 ヤスデ類はムカデ類と同じように、落ち葉や朽木や倒木、石、石垣、洞窟など湿気があり腐植質の多い環境に生息する土壌生物です。森林に隣接する住宅、寺院・神社、山小屋などの周辺に多く見かけます。落ち葉や朽木などとともに菌類や茸類を食べていますが、時に地上付近の柔らかい植物の芽、葉、茎を食害したり、人家付近の堆積した植物、塵芥などに発生することもあります。
生活史については、1年1世代の種類が多いと考えられるが、春秋2回の生殖期をもつもの、2〜5年かかって成熟するものも知られています。生殖時期あるいは越冬前に集団を形成することがあり、たまたま集団を作る場所が多数の人の目に触れるような場所であるとよく問題になります。また、ヤスデ類は一般に温湿度の高い夜間または光の弱い時、曇りの日などに活発に行動します。
ヤスデ類により生じる問題としては、見た目の不快感や強い不快臭であり、ムカデのように人を咬むことはありません。

〔駆除方法〕
ヤスデ類は、日あたりが悪く、湿潤で腐植物の多い土壌が発生場所であるから、好餌となる堆積した落ち葉、腐った木材など腐植物を除去し、樹木の剪定、排水路の建設などを行い、発生しやすい環境の日あたりや風通しによく注意し、環境を乾燥させることが大切です。
実際の駆除方法を以下に示します。

□殺虫剤によるヤスデ類の駆除には、ダイアジノン、フェンチオン、フェニトロチオン、プロポクスルの粉剤を1平方メートルあたり約50g散布する(乳剤も使用可)。
□家屋内侵入を防ぐには、上記の薬剤を帯状(幅10cm以上)に建物周囲に散布する。
□ヤスデの大集団に対しては、ジクロルボス含有の油剤、乳剤を直接噴霧すると効果的です。なお、少数の個体群に対しては、ピンスロイド含有家庭用エアゾール剤も有効です。

(9)シロアリ

 日本で住居に被害を及ぼしているシロアリの代表的なものは、「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」であるが、島根県では「ヤマトシロアリ」のみが発見されている。
「ヤマトシロアリ」の特徴は以下のとおりです。

□マツ、スギ、ツガ、ヒノキ、モミなどを好み、腐った木材や湿った木材を加害する。
□巣は加害場所と兼ねており、ひとつの巣に1〜5万匹いる。
□羽アリは、体長4.5〜7.5mm程度、体は黒色で、4月中旬から5月下旬の雨上がりの昼間に飛び出すことが多い。

また、シロアリには階級制度があり、女王・王(交尾産卵により集団繁栄を図る)、働きアリ(全体の約9割を占め巣を作ったり餌の採取をする)、兵アリ(外敵からの防衛)などそれぞれの階級が仕事を分担して生活しています。
〔駆除方法〕

シロアリの駆除には、専門的な知識、作業能力、器具等が必要となりますので、専門の業者に依頼することをお勧めします。
なお、シロアリの被害を発見するポイントを以下に示します。

(1)浴室や洗面所の窓枠に黒ずみやひずみがないか。
(2)モルタルに亀裂や膨れはないか。
(3)植木や柵、杭に虫食いはないか。
(4)4月中旬から5月下旬にかけて羽アリが出なかったか。

ただし、羽アリを発見したからといって必ずしもシロアリとは限らず、普通のアリの場合もあります。シロアリとアリの違いを参考までに下表に示します。

シロアリ アリ
シロアリとアリの違いを参考までに下表に示します。
触角 数珠状 「く」の字型
前後2枚が同じ大きさ 前の方が後より大きい
ずん胴 前の方が後より大きい

 

(10)セアカゴケグモ

 セアカゴケグモはオーストラリア原産で、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されています。輸入コンテナ等に付着して日本国内に侵入してきた可能性があります。成熟した雌の体長は約0.7から1cm、全体が黒色で腹部の背面に目立った赤色の縦条があります。形態的な特徴は、腹部腹面の斑紋が赤色ないし薄赤色の四角形、砂時計形、双三角形であることと、糸器の間突起が大きいことです。毒を有するのは雌のみであり、雄は無毒です。

 

 (生息場所)

□日当たりの良い暖かい場所で、地面や人工物のあらゆる窪みや穴、裏側、隙間に営巣します。

□屋外に置かれている傘、衣服、おもちゃ等に付着して、屋内に持ち込まれる可能性があります。

 

 (発見した場合)

□セアカゴケグモをみつけても素手で捕まえたり、触らないように気をつけてください。

□攻撃性はありませんが、触ると咬まれることがあります。

□一匹見つかれば周囲にも潜んでいる可能性があるため、よく確認するなどして注意してください。

 

 (咬まれた時の症状)

□局所の疼痛、熱感、痒感、紅斑、硬結、区域リンパ節の腫張が生じます。

□通常は数時間から数日で症状は軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。

 

 (咬まれた場合の対処)

□重症例では、進行性の筋肉麻痺が生じますので、咬まれたときは医療機関にご相談ください。(咬んだクモの種類がわかるように、できれば殺したクモを病院に持参してください)

 

 (駆除の方法)

□市販の家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧することにより駆除できます。

□熱湯をかける、靴で踏み潰す等の物理的な方法でも構いません。

□咬まれないようにするため、軍手を着用する等して直接触れないようにしてください。


お問い合わせ先

浜田保健所

〒697-0041 島根県浜田市片庭町254
電話:0855-29-5537(代表)
FAX:0855-22-7009(総務保健部)/ 0855-29-5562(環境衛生部)
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