水質用語説明
わかりにくい水質用語について補足します。(説明が不十分だったり正確性に欠ける部分もあると思います。その際はメールなどでまた御指摘下さい)
環境基準【かんきょうきじゅん】
環境基本法に基づき国が設定する、人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準。
pH【ペーハー、ピーエイチ】
水の酸性、アルカリ性を示します。海水は8.2、河川水は7前後です。湖沼で植物プランクトンが大量発生すると上昇します。
“p”は小文字、“H”は大文字で書きます。
SS【エスエス】
懸濁物質(SuspendedSolids)の略称で、水をろ過したときに濾紙上に残るモノ(重さ)をあらわしています。河川では砂や泥、湖沼ではそれに加えてプランクトンなどが主成分となります。この数値が高いとその水は濁っていることが多いです。
DO【ディーオー】
溶存酸素(DissolvedOxygen)の略で、水に溶けている酸素の量を示します。温度が低いほど酸素は水によくとけ込みます。
COD(化学的酸素要求量)【シーオーディー】
ChemicalOxygenDemandの略称。湖沼や海域における水中の有機物量を示す代表的な指標。有機物を過マンガン酸カリウムなどの酸化剤で酸化するときに消費される酸素量を表したもの。数値が大きいほど有機物が多いことを示しています。
BOD(生物化学的酸素要求量)【ビーオーディー】
BiochemicalOxygenDemandの略称。河川の汚染の度合いを示す指標で、水中の有機物等の汚染源となる物質が微生物により無機化されるときに消費される酸素量をmg/Lで表したもの。数値が大きいほど汚濁していると言われています。
75%値【ななじゅうごぱーせんとち】
全窒素、全りん【ぜんちっそ、ぜんりん】
生物の成育にとって欠かすことのできない代表的な栄養塩類。家庭排水や工場排水などにより、湖沼の周辺から流入する水に含まれる窒素やりんが必要以上に増加すると湖沼の富栄養化を促進し、やがてプランクトンが異常に繁殖するようになります。
クロロフィルa【クロロフィルエー】
植物プランクトンに含まれる葉緑素(クロロフィルa)の量を示します。この量が多いほど植物プランクトンが多いことをあらわします。
Cl−【シーエルマイナス、えんそいおんのうど】
海水の割合を示す指標です。海水中の塩、つまり塩化ナトリウム(NaCl)は水中では“Na+”と“Cl−”に分かれており、Cl−を測ることで海水の割合を知ることができます。ちなみに海水のCl−は約19000(mg/l)です。
富栄養化【ふえいようか】
植物の栄養素である窒素やりんが水に多く含まれる状態を言います。
アオコ【あおこ】
植物プランクトンが異常に繁殖したとき、水面が緑色に濁るものをアオコといいます。
赤潮【あかしお】
植物プランクトンが異常に繁殖したとき、水面が赤褐色に濁るものを赤潮といいます。
お問い合わせ先
環境政策課宍道湖・中海対策推進室
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