島根県企業局の水道水について
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・島根県は、東西に細長く南北に狭いという地形的特徴をもっており、各々の市町村が必要とする水道水を単独で確保することが難しいことから、県の東部及び西部の広範な地域の飲み水に供するため、企業局が広域的な観点で水道水を確保し、関係市町の水道局等に供給しています。(詳細は企業局の水道用水供給事業をご覧ください)
・この水の原水は、東部地区は斐伊川水系、西部地区は江の川水系のきれいな河川から取水され、微生物が水を浄化する「緩速ろ過」という方法によって安全な水となります。都市地域で行われている「急速ろ過」とは異なり、非常に美味しく、体に優しい「飲み水」です。
・例えば「アルプスの水」などと味比べするようなものではありませんが、本来、人が生きるうえで、最も大切にしなければならない「水」の魅力を味わってみてください。
緩速ろ過とはどのようなものか(急速ろ過との違い)
・山の湧き水を皆さんも一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。山の湧き水は、人にとって悪い影響を及ぼすモノを微生物がエサとして食べた後の水であり、雨などが山の土壌の中を自然にゆっくり流れることでつくられます。
・緩速ろ過は、この、自然の中で飲み水ができる原理を用いています。人工的に造ったプールの底に砂を敷き詰め、この中にゆっくりゆっくり原水を通し、微生物の浄水処理によってきれいな水をつくります。(飯梨川浄水設備をご覧ください)
・では、なぜ「ゆっくり」でないといけないのでしょうか?砂の中の微生物が原水中のエサを捕るためには、水の流れる速さが問題となります。微小な生物にとって、エサが流れる速さは人間の視点で「ゆっくり」でないといけません。
・これに比べ、非常に速い速度で水をろ過するのが「急速ろ過」です。このため、緩速ろ過のように広大な土地を必要とせず、また、短時間で多量の飲み水をつくり出すことができます。全国には、島根県企業局と同じ水道用水供給事業を行っている箇所が175ありますが、このうち91%が急速ろ過を用いています。
・しかし、島根県企業局は、自然の中で営まれている方法と同様な緩速ろ過により、ゆっくりと飲み水をつくっています。私たちはこの美味しい水に自信と誇りをもっています。
美味しい水道水の特徴とランキング
美味しい水の指標
・蒸発残留物:数値が大きいと苦味、渋味、塩味などを感じる
30〜200mg/リットル【島根県企業局:64mg/リットル】
・カルシウム・マグネシウム(硬度):数値が大きいとしつこい味がし、低いと淡白な味になる
10〜100mg/リットル【島根県企業局:17mg/リットル】
・遊離炭酸:数値が大きいとピリピリした味になる
3〜30mg/リットル【島根県企業局:3mg/リットル】
・過マンガン酸カリウム消費量:数値が大きいと渋味がでて味は悪くなる
3mg/リットル以下【島根県企業局:1mg/リットル以下】
・残留塩素:数値が大きいと塩素臭が強くなる
水道水質基準0.1mg/リットル以上【島根県企業局:0.3mg/リットル】
飲み水は命の源
・蛇口をひねるといつでも流れ出る水道水。だからといって水道水を粗末に扱ってはいけません。
・島根県企業局は、原水を5時間かけてろ過して水道水をつくります。緩速ろ過は、砂の層でゴミをこすだけのものと思ってはいけません。私たちは、砂の中の微生物の活動を上手く管理し、よりおいしい飲み水をつくることに昼夜を問わず全力を注いでいます。
・また、原水となる河川の状況にも気を配り、水質検査、機械の制御、全体システムの監視の他、設備の修繕や点検巡視に力を注いでいます。
・水道水は、一般家庭の飲料水、調理、洗濯、風呂、水洗トイレに使われる以外に、飲食店、デパートなどの営業用水、また、公衆トイレ用水などに使われ、一人一日あたり316リットル、実に、ドラム缶1.5本分を毎日使用しています。
・島根県企業局は、「いつでも使える水道水」を一生懸命支えています。自然の恵みを自然な方法によってつくり出す「命の水道水」を大切に扱ってください。
おわりに
お問い合わせ先
企業局
島根県企業局 〒690-8501 松江市殿町8番地県庁南庁舎 Tel: 0852-22-5673(代表) Fax: 0852-22-5679 E-mail: ki-kyoku@pref.shimane.lg.jp