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施設見学の開催状況(令和元年度)

宍道湖東部浄化センター(松江市竹矢町)と宍道湖西部浄化センター(出雲市大社町)では、年間を通して学校や団体からの施設見学を受け入れています。

中国からの「瀋陽環境科学研究院汚水汚泥処理環境訪日団」のみなさん

 5月15日、日中文化産業振興株式会社様を通じて、中国から「瀋陽環境科学研究院汚水汚泥処理環境訪日団」のみなさん6名が宍道湖東部浄化センターへ見学に来られました。

 見学されたみなさんは、最初に、東部浄化センターの施設概要や下水処理の仕組みについて説明を受け、リンや窒素の処理状況について熱心に質問されていました。

 その後、処理場内の各施設を見学してもらいました。造粒脱リン施設では、リンをリン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)の結晶として回収する装置をみてもらい、回収したMAPは、肥料の原料として販売していることを知ってもらいました。また、処理の過程で発生する消化ガスを、電気エネルギーに変換する消化ガス発電施設も見てもらいました。

 最後に、処理を終えてきれいになった水が意宇川へ放流される場所を見てもらいました。

 宍道湖東部浄化センターと宍道湖西部浄化センターでは、年間を通じて施設見学を受け付けています。分かりやすく、楽しい見学会となるよう努めて参りますので、みなさんもぜひ、お越しください。

説明の様子1

 造粒脱リン施設

 

説明の様子2

 生物反応槽

 

 放流場所の様子消化ガス発電施設

 

 

施設見学の開催状況(平成30年度)

平成30年度の施設見学の開催状況です。

島根県立出雲工業高校のみなさん

 7月10日、島根県立出雲工業高校電気科2年生のみなさん38名が宍道湖西部浄化センターを見学されました。

 初めに、宍道湖西部浄化センターの施設概要、下水処理の仕組み、処理工程で発生するガス(消化ガス)を用いた発電事業などについて説明しました。この中で、下水処理には数多くの工程がありますが、微生物が有機物を分解することによって下水が浄化されることを説明しました。

 その後、処理場内の各施設を見学していただきました。先ず非常用自家発電室では、発電機の大きさを体感するとともに、下水処理場が「止めることができない」24時間稼働の施設であることを実感していただきました。消化ガス発電施設では、4基並んだ発電機やガス貯留タンク、燃料となるガス管の経路を見学していただきました。この中で、消化ガス発電で発電する電力が処理場内で使用する電力の約4分の1を賄っていることを知ってもらいました。

 最後に水処理施設では、生物反応槽の点検口から中を覗いたり、最終沈殿地を処理水が流れる様子などを見学していただきました。

 今回の施設見学が、今後の進路選択の参考になればと思います。

 宍道湖東部浄化センターと宍道湖西部浄化センターでは、年間を通して施設見学を受け入れています。今後も分かりやすく、楽しい見学会に努めて参ります。

 

浄化センター職員からの概要説明風景の画像 非常用自家発電設備室の見学風景の画像

 

消化ガス発電設備の見学風景の画像 水処理施設の見学風景の画像1

 

水処理施設の見学風景の画像2 水処理施設の見学風景の画像3

 

 

ブラジル人研修員(小学校教員)のみなさん

 7月4日、JICA国際協力事業の研修員として来日されたブラジルサンパウロ州の小学校の先生8名が、宍道湖東部浄化センターを見学されました。

 初めに、下水道の役割や下水処理の仕組み、処理工程で発生する汚泥や消化ガスの有効利用、都道府県や国別の下水道普及率の状況について説明しました。続いて、当日の朝、生物反応槽から採取した汚水を顕微鏡カメラを通してプロジェクターに投影し、汚水中の微生物が活動する様子を見てもらいました。元気よく動き周り、汚水中の有機物を食べる大小様々な微生物の姿に皆さん感嘆の声を上げておられました。

 その後、東部浄化センター内の各処理施設を見学していただきました。生物反応槽では、覗き窓から中を覗いていただき、微生物が働く様子を想像してもらいました。地下の管廊では、配管の色の違いによる識別(汚泥:茶色、汚水:青色、ガス:黄色)や配管の大きさを実感していただきました。先生の中には土木技師の方もおられ、管渠の勾配や地下の構造などについて熱心に質問されました。

 今回の施設見学を母国の環境教育に役立てていただけたらと思います。

 東部浄化センターと西部浄化センターでは、年間を通して施設見学を受け入れています。今後も分かりやすく、楽しい見学会に努めて参ります。

 

県担当者からの説明風景の画像生物反応槽の中を覗く風景の画像

 

地下管廊にて配管の色の違いを見学する風景の画像実物大管渠の前での集合写真

 

 

島根県地球温暖化防止活動推進員のみなさん

 6月25日、島根県地球温暖化防止活動推進員のみなさん23名が、宍道湖東部浄化センターの消化ガス発電施設を見学されました。

 最初に、東部浄化センターを管理する島根県の担当者が下水処理の仕組みや処理工程で発生する汚泥やガスの有効利用について説明しました。続いて、消化ガス発電施設を設置・運営する企業の担当者から平成30年4月に運転開始した消化ガス発電事業の仕組みと運転状況について説明がありました。見学者の方からは『汚れを分解する微生物は何種類いるのですか』『発電した電気をどのようにして電力会社に送るのですか』といった質問がありました。

 その後、処理場内にある消化ガス発電施設において、燃料となる消化ガスの移送ルートや発電後の電気・排熱の流れを説明された後、発電装置の内部を見学していただきました。見学者の方は、発電装置内部の機械音の大きさと扉を閉めた後の遮音性との落差に驚いていらっしゃいました。

 東部浄化センターと西部浄化センターでは、年間を通して施設見学を受け入れています。今後も、分かりやすく、楽しい見学会に努めて参ります。

 

島根県地球温暖化防止活動推進員とは?】

 

県担当者からの説明風景の画像企業担当者からの説明風景の画像

 

消化ガス発電施設見学風景の画像①消化ガス発電施設見学風景の画像②

 

消化ガス発電施設内部の見学風景の画像電力会社への売電経路見学風景の画像

 

 


お問い合わせ先

宍道湖流域下水道事務所

〒690-0023 島根県松江市竹矢町1444
TEL:0852-37-0216 
FAX:0852-37-0447 
Mail:toubujouka@pref.shimane.lg.jp