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川を大切にしよう


人間のいろいろな活動により、魚や生き物にとっては川は年々住みにくくなっています。みなさんもどうしたらいいか考えてみましょう。

 

●川や湖の汚れ
酸欠で死んだハゼ
家庭や工場から出る排水が川に流れ込むと川の汚れの原因になります。水の汚れが進むと有害な物質が多くなったり、水中の酸素がなくなったりして最後には生き物が住めなくなります。みなさんが家庭で油や食事の残りを流しに流すと、川を汚す原因になります。また、下水を処理すると川に流れ込む汚れを減らすことができます。(写真は酸素欠乏で死んだハゼ)
川の状況
●コンクリートで固められた川コンクリートで固められた川 洪水防止のため、川を改修して川底や護岸をコンクリートで固めたり、川をまっすぐにして瀬や淵をなくしてしまうと、魚が住みにくい川になってしまいます。近年では「多自然型川づくり」と言って、コンクリートをあまり使わないで元の川の自然をできるだけ残すような改修も増えてきています。
●ダムや堰堤のできた川堰堤や魚道の写真 川にダムや堰堤(水流や土砂をせきとめるための堤防)ができると、魚はそこより上流に移動することができなくなります。特にアユのように大きくなる途中で海から川にさかのぼる魚は、ダムより上には全く住めなくなります。魚が上流に上れるよう階段のような魚道をつけているダムや堰堤も多くありますが、自然の川に比べるとずっと上りにくそうです。
●山に木がなくなったら・・・
土砂で埋まった川
上流に豊かな森がある川では、森がたくわえた水のおかげで雨が降らなくても水が少なくなりません。また、森があると雨が少々降っても土砂が流れないので水が濁りません。きれいで魚が多くすめる川を守るためには、その上流の山の木も大事にしなければなりません。逆に川の工事などで土砂が川に流れ込むと川の魚や虫は住みづらくなります。
●外来魚の侵入
オオクチバスとブルーギル
近年オオクチバス(ブラックバス)やブルーギルなど、もともと日本にいなかった魚が各地に放され問題になっています。島根県内の川やダムでもオオクチバスやブルーギルが見られる場所が増えてきました。これらの魚は元から日本にいた魚を食べてしまうギャングのようなものです。釣るのが面白いからと言ってバスを池に放したりするのは絶対にやめましょう。(勝手に放流すると罰せられます。)


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島根県水産技術センター(代表)
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