スジアオノリの試験養殖を行いました!
松江水産事務所では、水産技術センター内水面浅海部とともに平成23年4〜5月にかけて「NPO法人自然再生センター」が行ったスジアオノリ養殖に関して、技術指導を行いましたので、ご紹介します。
スジアオノリについて
スジアオノリ(以下、アオノリ)はアオノリ属の一種で、主に西日本の汽水域に生息する食用緑藻です。アオノリは料亭や和菓子などの高級食材として、またお好み焼き・たこ焼きのふりかけとして用いられています。
中海に自生するスジアオノリ
母藻成熟
4月中旬、まずは中海に自生していたアオノリを採取、ミキサーで細かく切断します。これを水槽で水温・照度を調節しながら飼育することにより、4日間かけてアオノリの母藻を成熟させました。
左:採集したアオノリ右:母藻成熟の様子
採苗
成熟したアオノリは「遊走子」と呼ばれる胞子を放出。採苗作業では、ノリ網を設置した水槽に遊走子を投入することで、ノリ網に遊走子を付着させました。
左:遊走子が放出される前の成熟細胞右:採苗作業(水槽にノリ網を投入)
育苗
ノリ網に付着した遊走子は、その後藻体となり生育します。長さが2〜3cmの沖出しサイズに成長するまでのおよそ20日間、陸上水槽で飼育しました。
左:水槽中でのアオノリ育苗右:沖出し前のアオノリ
沖出し→海面飼育
今回は5月中旬に中海・揖屋沿岸と大橋川にノリ網を設置し海面養殖を行いました。日照条件が良かったこともあり、ここから一気に成長しました。
左:沖出し作業の様子右:収穫直前のアオノリ
収穫→加工
5月下旬、いよいよ収穫作業です。収穫したアオノリを手作業で摘み取り、包丁で刻みます。これを竹簾に漉き、乾燥させることで板アオノリの完成です。
左:摘み取り作業右:竹簾に漉く様子
左:乾燥中のアオノリ右:完成した板アオノリ
試食
アオノリが出来上がったら、さっそく試食会。調理されたアオノリは、香りも良く大好評でした!ちなみに、写真のボンゴレに使っているアサリも中海産のもので、身入りも良くアオノリとの相性も最高でした。
左:中海産アサリのボンゴレ(アオノリかけ)右:アオノリを使った海苔巻き
今回の試験養殖を活かして、秋には規模を拡大して再度養殖を行う予定です。
関係者のみなさんお疲れさまでした!
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