「宍道湖産『寒鮒』料理教室」を開催しました!
宍道湖の特産品のひとつである「寒鮒」の魅力を発信するため、語呂合わせで「ふ(2)な(7)の日」にちなみ、令和2年2月7日(金)に県内在住の外国出身の方を対象として、「寒鮒」料理教室を開催しました。
当日は、6名の県内在住の外国出身の方にご参加いただきました。また、宍道湖漁業協同組合にご協力いただき、講師に桑原正樹参事さんをお招きし、さばき方の実演と参加者のみなさんのサポートをしていただきました。
(写真左:鮒の説明を受ける参加者のみなさん)(写真右:漁法の説明を受ける参加者のみなさん)
まずは、桑原さんと当事務所職員による「寒鮒」の説明、漁法の説明を行いました。実際の網を見てもらいながらの説明で、漁法のイメージを持っていただきやすかったのではないかと思います。
調理に使う「寒鮒」は、漁師でもある桑原さんに、ご自身で漁獲された生きたものを用意していただきました。生きた「寒鮒」に、参加者のみなさんは興味津々の様子でした。その後、桑原さんによる「寒鮒」のさばきを、固唾を呑んで見守っていました。それから参加者のみなさんも、サポートを受けながら「寒鮒」をさばいていきました。
(写真左:用意いただいた生きた「寒鮒」)(写真右:生きた「寒鮒」を前にして興味津々のみなさん)
(写真左:桑原さんによる華麗なさばきの実演)(写真右:さばきを体験する参加者)
参加者のみなさんは和やかな雰囲気の中、お互いにアドバイスしながら、鮒刺し、鮒のあら汁をつくりあげていきました。
(写真左:鮒刺しをつくる参加者)(写真右:お互いにアドバイスしながら作業するみなさん)
とても美味しそうな鮒刺し、鮒のあら汁が完成しました。また、鮒の南蛮漬け、香の物に名産の津田かぶ漬、吉賀町注連川(しめがわ)産農薬不使用栽培こしひかりのこだわり米のご飯を加えて、さながら寒鮒定食のようになりました。
みなさんに宍道湖産「寒鮒」を食べていただき、「とても美味しい」、「また食べたい」との感想を持っていただけました。
また、さばくところから体験したことによって、「普段より食べ物に感謝して食べる」、「地域に密着した体験でとても楽しかった」という感想を持たれた参加者もいらっしゃいました。
(写真左:和やかな雰囲気で体験するみなさん)(写真右:みなさんでつくりあげた「寒鮒」料理)
(写真左:「寒鮒」料理食事会の様子)(写真右:桑原さんとみなさんで記念撮影)
宍道湖産「寒鮒」は、宍道湖周辺地域で古くから正月魚として食べられるなど、出雲地方の伝統的特産品の一つと言えます。
川や湖の魚は海の魚に比べて泥臭いというイメージを持たれがちですが、宍道湖産「寒鮒」は驚くほど臭みがなく、程よく脂ものっていて、魚の中で「寒鮒」が一番好きだという人もいるほどです。
とても美味しい「寒鮒」ですが、漁獲量が極めて少ないため、その消費は宍道湖周辺に限られており、知る人ぞ知る逸品となっています。
一方で、近年外国人観光客のニーズは中国人富裕層の「爆買い」に代表されるような「モノ消費」から、自然や歴史、料理などの日本独自の風景や文化等を体験する「コト消費」に変化してきていると言われています。「寒鮒」という食文化は宍道湖という豊かな汽水湖を有する出雲地方ならではの、他地域にはない魅力的な観光コンテンツになる可能性を秘めた産品と考えられます。
松江水産事務所では、引き続き、宍道湖漁協、松江市・出雲市と連携して宍道湖産「寒鮒」のPRに努めてまいります。
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